2001/8/14(火) 更新

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広がるATOS

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東京−大船間に導入

 横須賀線では、東京−大船間を対象にATOSが導入されている。大船−久里浜間は、既存のCTC(集中列車制御装置)で管理されるため、ATOS導入の対象から外されている。

ほぼ全駅で統一された旅客案内

 横須賀線では、どの駅でもほぼ同じような形態で電光掲示板が設置され、非常に統一感のある旅客案内が行なわれている。

 電光掲示板による案内を見ると、新橋・西大井・新川崎・保土ヶ谷・東戸塚では右の写真のような表示になっている。

 横須賀線では、特急・ライナーの停車駅以外は種別の案内が不要である。ドット・マトリクスの余裕を活かし、行き先が全角5文字分で表示されている。これは、他線区と比べてもかなりゆったりしている。

13:45 久 里 浜 11両

13:45 KURIHAMA 11Cars

(西大井駅、2001/1 撮影)

 品川・大船では、折り返し・始発や特急停車などのため、他の駅より大きな全角12文字分・2行タイプの電光掲示板が設置されている。

横浜は24ドットタイプ

 横浜では、例外的に24ドットタイプの高精細な電光掲示板が使われている。

 以前から使用されていた電光掲示板は撤去され、新たに他の駅と同じデザインの電光掲示板が設置された。これは、古い電光掲示板に方面表記がなかったためではないかと思われる。

 ちなみに、横浜駅では京浜東北・根岸線ホームでも同様の電光掲示板が使われているが、横須賀線ホームに設置されたものでは表示の書き換え速度が若干ながら改善されている。

成田エクスプレス19号 12:30 成田空港 /
エアポート成田15両 12:36 成田空港

NARITA EXPRESS 19  12:30 NARITA-AIRPORT/
AIRPORT NARITA 15Cars 12:36 NARITA-AIRPORT

(横浜駅、2001/2 撮影)

従来より自然な自動放送

 横須賀線では、総武線の快速停車駅と同様、最新のATOS放送を聴くことができる。従来、「黄色い線の内側まで」と言っていた部分が「黄色い線まで」と変えられたほか、全体的に今までより自然な放送になっている。このようなタイプの放送は、戸塚で最初に導入された。

 保土ヶ谷・戸塚・大船では、駅名連呼も使用されている。いずれも、不自然な「○○/です」という部分を「○○〜」とした改良型の放送である。ただし、戸塚以外の駅では再生のタイミングが合わないことも少なくないようだ。

 大船では、駅名連呼に加えて乗り換え案内の放送が使われている。内容は「東海道線、根岸線、湘南モノレールは、お乗り換えです」というものだが、JR線以外の路線を案内している点が他の駅では見られない特徴だ。ただし、アクセントや文面には改良の余地が多い。今後、少しずつ手が加えられていくのではないかと思われる。

特急〔成田エクスプレス〕と普通〔エアポート成田〕

 横須賀線を走る列車で特徴的なのは、総武線直通・成田空港行きの上記2列車である。

 特急〔成田エクスプレス〕(N'EX)は、横須賀線内では品川(一部)・横浜・大船に停車する。これらの駅では、いずれも表示桁数の多い電光掲示板を設置して案内に備えている。特に、品川では電光掲示板の方面表記部分に、飛行機のロゴマークも入れられている。(品川で乗り換えられる京浜急行+京成電鉄を意識しているのかも知れない。)



(品川駅、2001/1 撮影)

 16ドットタイプの電光掲示板では、右のような表示になる。列車名と行き先、号数と両数は交互に表示される。もちろん、ローマ字表示も同じパターンで続く。

 品川では、東京で分割・併合を行なう列車のうち、横浜方面直通の列車のみが停車する。右の写真は、横浜行き列車の案内で停車駅スクロールが流れているところである。

特急13:23成田エクスプレス16号/
列車がまいります

特急13:23 横 浜 3両/
(←)次は 横 浜 に停車致(…)

(品川駅、2001/1 撮影)

 普通〔エアポート成田〕の案内は、ほとんどの駅で行き先と愛称の交互表示が行なわれている。

 総武線内では「エアポート成田」の文字が赤で表示されている駅が多いが、横須賀線内では逆に緑で表示されている駅が多い。特急や、東海道線の快速列車を赤で表示するため、停車駅が普通電車と同じ〔エアポート成田〕は緑で表示しているのではないだろうか。

 大船では、行き先の表示に飛行機のマークがついており、空港直通の電車であることが直感的にわかる。飛行機マークつきの表示は、千葉駅(N'EX通過の表示)や京成電鉄の特急停車駅でも見られるが、ATOS連動の表示では大船が初めてである。

  11:06 千 葉 11両/
  11:19↑成田空港・鹿島神宮15両

  11:06 千 葉 11両/
  11:19 エアポート成田 15両

  11:06 CHIBA 11Cars/
  11:19 ↑NARITA-AIRPORT・KASHIMA JINGU 15Cars

  11:06 CHIBA 11Cars/
  11:19 AIRPORT NARITA 15Cars

(大船駅、2001/8 撮影)

コンコース電光掲示板の整備進む

 横須賀線の横浜支社管内の駅では、ATOS導入を機にコンコース・改札口への電光掲示板設置が進められた。

 戸塚では、橋上・地下それぞれの改札付近にある電光掲示板が新しいものに交換された。これまで設置されていた電光掲示板と同様、特注品と見られる。(東京駅中央線ホーム、桜木町駅改札口にある電光掲示板と似ているが、細部は異なっているようである。)

 東京方面・大船方面それぞれ、上段に東海道線、下段に横須賀線の案内が表示される。お知らせなどのスクロール表示は、本体下部に別に設けたマトリクスに表示されるため、スクロール中に電車の案内が見られなくなるという問題は解消されている。



(戸塚駅、2001/2 撮影)

 東戸塚では、大船の横須賀線ホームから撤去された旧型電光掲示板がリニューアルされて設置された。このような例は珍しいが、極めて合理的な方法といえる。

 大船と保土ヶ谷では、ホーム同様の電光掲示板がコンコースにも設置されている。

ダイヤ乱れ時は「品川」行きも?

 品川では、横須賀線ホームだけでなく臨時ホームや東海道線ホームにも横須賀線用の出発時機表示器が設置されている。

 横須賀線か総武線快速のどちらかでダイヤが乱れると、原則として東京折り返し・直通中止になる。その際、久里浜方面からの電車を東京だけでなく品川でも折り返すようにすることがある。臨時ホームや東海道線ホームに入った横須賀線の電車にも指示を出せるよう、これらのホームにも出発時機表示器を備えたと見られる。

 ATOS導入済み線区では、概して導入前より柔軟な輸送管理が可能になる。横須賀線でも、ダイヤ混乱時に品川での折り返しが活用される場面が増えるかも知れない。



参考/放送設備更新のスケジュール

〜 1999/ 8 新川崎・保土ヶ谷
2000/ 2/25 新橋
2000/ 3/ 3 品川
2000/ 4/15 大船(?)
2000/ 6/ 6 戸塚(?)

参考/出発時機表示器設置のスケジュール
(2000/2/4 〜)

2000/ 2/ 4 保土ヶ谷
2000/ 2/11 横浜
2000/ 3/10 大船
2000/ 4/13 戸塚
2000/ 4/20 東戸塚(後に一旦撤去)
〜 2000/ 4/26 品川
2000/ 5/25 東戸塚
〜 2000/ 5/31 新川崎
2000/ 5/31 東京
〜 2000/ 6/ 7 新橋
〜 2000/ 7/ ? 西大井
2000/ 9/ 1 横浜(・保土ヶ谷?) テープとれる
2000/ 9/ 5 新橋 テープとれる
2000/ 9/ 8 東戸塚・戸塚・大船 テープとれる
〜 2000/ 9/ 9 品川・西大井・新川崎 テープとれる

参考/電光掲示板設置のスケジュール

〜 1998/4 品川
2000/ 2/28 保土ヶ谷
2000/ 2/29 西大井
2000/ 3/ 1 新川崎・東戸塚・戸塚
2000/ 3/ 2 新橋
2000/ 3/ 6 大船
〜 2000/ 9/ 8 大船 梱包解かれる
2000/ 9/14 〜 横浜(2基のみ)
〜 2000/ 9/28 横浜(完了)

参考/運用開始のスケジュール

2000/ 7/18 戸塚 電光掲示板と放送(改良型) 使用開始
〜 2000/ 9/19 大船 電光掲示板 ATOS非連動で使用開始
 (以上、スタンドアローン)
2000/ 9/30 線区別中央装置 使用開始(推定)
 (出発時機表示器も使用開始か)
2000/10/ 4 横浜・保土ヶ谷 電光掲示板と放送 使用開始
2000/10/11 大船 電光掲示板 ATOS連動、放送 使用開始
2000/10/12 新橋 電光掲示板と放送 使用開始
2000/10/17 品川・新川崎・東戸塚 電光掲示板と放送 使用開始
2000/10/18 西大井 電光掲示板と放送 使用開始
2000/10/19 東京 電光掲示板 ATOS連動、放送 使用開始


関連ページ

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導入済み線区
 → 総武線(快速)
 → 東海道線
 → 東海道貨物線
 → 山手貨物線

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トピックス
 → フォントでわかる電光掲示板のATOS連動/非連動
 → 新橋駅・横須賀線電光掲示板の乗り場案内
 → 戸塚駅・東戸塚駅コンコースの電光掲示板
 → ATOS線区の「いま」/東海道線・大船駅(動画)



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