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[2939]に関連して、千葉駅に関する動向や見通しをまとめておきたく思います。
2005年ごろには、ホームITVの新設([2463])、千葉駅満線対策で千葉みなと折り返し([2486])といった動きがありました。
いわゆる「東西軸」の直通の検討に際しては、単に利用客の利便だけでなく、会社としての合理化(留置線の廃止・集約や予備編成の削減など)も同時に実現できるよう検討されるはずです。どうなるかは未知数ですが、どうにでもできそうな余地が多くあります。千葉駅の新駅舎が見えてくるにつれ(2018年春ごろ)、関連の施策も順に発表されていくのでしょう。
・JR東日本「千葉駅 駅舎・駅ビル建替え 本体工事の着手について」(2011/9/6)
http://www.jreast.co.jp/press/2011/20110905.pdf
・千葉市「JR千葉駅 駅舎・駅ビル建替えについて」(2014/4/1)
http://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/machidukuri/toshin/JRtatekae.html
・千葉市「JR千葉駅 駅舎・駅ビル建替え工事の状況について」(2014/8/4)
http://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/machidukuri/toshin/JRjyoukyou.html
千葉駅の7〜10番線で、直通列車主体の運行とするには、8番線と9番線を独立して運用できる(上下線のどちらかで列車の遅れがあっても、反対方向の列車まで遅れないようにする)ことが強く望まれ、8・9番線の東千葉方のポイントを改良(追加)し、8番線への上り入線と9番線からの下り出発を同時に行なえるようにすることが、事実上、必須になると思われます。ポイント、すなわち連動装置をいじるということになりますと、1箇所でも複数箇所でも大差なく(1箇所だけでもたいへんということ)、留置線を含めて全体的に配線を見直すことになるのではないかとみられます。直通列車を主体にするということは、留置線は最低限でよく、留置線の本数を確保することよりはむしろ、本線を支障せず15両にも対応するなど、使い勝手を向上させることが必要になってきます。
・Googleマップ 新しい千葉支社ビル付近
https://goo.gl/maps/E8e2sJVkwev
新しい千葉支社ビルが、複線の線路ぎりぎりに迫って建設されましたので、駅構内から留置線まで3線なり4線なり、という、留置線への出入りを重視した配線はありえなくなりました。千葉支社ビル西側までで一度、複線になった上で、現・東千葉駅のあたりで上下線間を開き、1線なり2線なりの留置線を整備するというのがやっとでしょう。あるいは、それすらも要らないのかもしれません。
駅の施設面では、千葉での折り返しを大幅に削減すれば、ホームを減らす形でのホーム拡幅も可能になるなぁ、と、横浜のだだっ広い横須賀線ホームを見て思いました。千葉の新しい橋上駅舎の構造を見て、おや?と思うようなおかしな空間なり、位置がずれた柱なりがあったりすれば、「そういうこともあろうかと」予備的な設計がされているのかもしれません。(ただし、現地は見ていませんので何とも。)
たいへん大がかりにホームを拡幅するならば、7番線をつぶし、7・8番線ホームを8番線側だけの片側ホームとしつつ、8・9番線の線路を7番線側へ移設し、9・10番線ホームを拡幅する、といったところでしょうか。(8番線と9番線の間に余分なスペースがあるように見えるのは、曲線区間だからでしょうか、架線柱が線路間にあるからでしょうか。)新宿や品川、横浜を見る限り、やるならそのくらいやる、できないならやらない、という2択で、新橋のようにほんの少し拡幅、というのは、千葉ではなさそうな気がします。
※御茶ノ水のバリアフリー化工事も始まり、あの飯田橋のホームを直線区間に移設することも決まっており、さすが、後回しになっていただけで、いつかはきちんとやるんだなぁ、と実感しています。その「いつか」が、順番にやってくるんですね。15年くらい待ちますとも。
そういう先入観を持って図面を見直しますと、7・8番線に新設される階段・エスカレーターは、妙に7番線側に寄っているような気がしてきます。(あくまで、気がするだけですけれども。)9・10番線では、中央の3階コンコースの東京方エスカレーターを除き、階段が9番線側に寄っているような気がしてきます。(あくまで、同。)
・(JR東日本千葉支社)「西口ペデ・デッキとつながり駅周辺の回遊性が向上します〜千葉駅 駅舎・駅ビル建替え計画の一部変更について〜」(2014/6/27)
http://www.jreast.co.jp/chiba/news/pdf/pre_1406pededeck.pdf
設計変更後の図面では、1〜6番線の階段は幅が広くなっています。逆に、7・8番線の階段は、変更の前後とも妙に狭いように見えます。南側で駅ビルに直結する改札口を設けない(その一方、「4階改札」を設け、4階の商業施設はエキナカではなく駅ビルの床面積に算入)というのも本当かな、と思いますし、西口連絡通路がたいへん仮設っぽく見えます。西口改札から自由通路を挟んだ位置にある信号扱い所が、最終的にもこの場所にあり続けるとも思えませんので、西側については作業スペースを残しておくための暫定的な施設なのかもしれません。
そもそも3年も経たないうちに設計変更が出てくるくらい、こんなのいざとなればどうとでもできるんだ、こんなもの(※1)という、仮の図面(※2)でしかないのかな、と思わせられます。(あくまで印象に過ぎませんけれども。)
※1 [2934]参照。
※2 新発表のCPUダイの写真にウソが混ぜてあるという、これまた電子透かし([2932])のような話で。当初の完成予想図ではエレベーターと電光掲示板が一体型になっていますが、その部分だけ、とってつけたようにMSゴシックっぽいフォントで番線の数字が描かれているなど、いろいろ検討の途中の図に、手作業で修正を加えてから公表しているやのような雰囲気がします。(あくまで雰囲気です。)
一方、隣の東千葉駅はホーム有効長が8両分(ウィキペディア)で、現在地でも千葉方に延伸して15両対応とすることが可能(Googleマップ上で測定)とはみられますが、実際に乗ったり、YouTubeを見ればわかるように、現在地のまま延伸してもほとんど意味がありません。(8両以下の普通列車が東千葉に止まることにも、意味があるかどうかは微妙です。)
東千葉駅を若葉区高品町付近へ移転し、駅間距離を適正化した上で15両に対応、周辺のバス路線の再編によって国道51号線の渋滞も緩和するといった、この地域での総合的な対策が検討されていたかのような記憶もあるのですが、検索しても資料が見つかりません。私の記憶違いの可能性が高いです。が、せっかくですので即席で検討してみましょう。
・YouTube 千葉→都賀(2012/9/4)
http://www.youtube.com/watch?v=_qZhR-JL6W8
・YouTube 都賀→東千葉(2010/2/26)
http://www.youtube.com/watch?v=w2igN8HFqyg&list=PLDF610F3BCF61CB59&index=9
1:18が佐倉街道、1:35あたりの、ちょうど見張り員がいる箇所が京葉道路で、その先、1:55の踏切を過ぎ、2:05が高品町の跨道橋ですね。Googleマップと照らし合わせますと、踏切の先から千葉方に330m、十分にありますが、線形と勾配が微妙ですね。
・Googleマップ「千葉市若葉区高品町」
https://goo.gl/maps/MqUQ8DKUKYM2
https://goo.gl/maps/yVC7fj6V9KD2
https://goo.gl/maps/kMcsuM71JB42
・YouTube 上りエアポート成田(2010/2/26)
https://youtu.be/4PsoTG92nHY?t=38m18s
39:15あたり、新しい千葉支社ビルが線路際に迫っております。8番線に入線しますが、いつ見ても急なカーブですね。
・YouTube 下りエアポート成田
https://youtu.be/pfHLZ3rWhdw?t=35m18s
黒砂信号場を過ぎ、36:02からが実質の千葉駅構内ですね。38:30、8番線の入線を待っての発車ですが、9番線側の進路の開通が妙に早く、ちょっとこわいです。さらに39:19、7番線に進入する上り快速がすぐに迫っております。千葉駅って、こんなにたいへんなんですね。40:50あたりが若葉区高品町です。
西千葉と千葉の距離を考えれば、高品町はちょうどよい距離ではありますが、15両対応で快速がすべて停車となると微妙です。(微妙ではありますが、本千葉では2010年12月に15両対応、快速停車になりました。とはいえ、本千葉は「県庁前」という事情があります。)かといって、何の代替措置もなく東千葉を廃止にするというわけにもいかないでしょうし、果たしてどうなるのでしょうか。
実現には、通常の新駅以上に費用負担の協議が難航しそうです。あくまで移転とはいえ、新しい自由通路や駅前広場、都賀方の踏切にかかる費用は千葉市の負担になるでしょう。「東千葉駅の廃止」および「(仮称)高品新駅の設置」という扱いになると負担が増えて困る千葉市としては、とりあえず「廃止だけはさせないぞ」ということでしょうか。移転という扱いでの移転(すなわち、自由通路などを除く駅本体の、JRの負担での移転)ということにこだわりますと、駅名は変更できないのではないかと思われます。地元としては残念なのか、そもそもそんなにこだわりがないのか、どうなのでしょう?
東千葉では、2008年から2009年にかけて、自由通路およびホームにエレベーターが整備されています。当面は移転しないという前提での整備とみられ、少なくとも10年(2019年まで)はエレベーターを使わないともったいないところです。そして、工事(移転というより、既設の駅や留置線を廃止するほうの工事)をするとなると、千葉支社ビルの移転でCTCをいじるいまがチャンス、ということになります。時期としては申し分なく「いまでしょ」なのですが…。
※利用客としても悩ましいですが、千葉市としても、JRとしても、それぞれに悩ましいところだろうと思います。いまどきはツイッターで市長さんに直接、質問するんですか? え゛ー。
と、検討はしてみたものの微妙なところで、…
・http://wiki.chakuriki.net/index.php/%E7%B7%8F%E6%AD%A6%E6%9C%AC%E7%B7%9A
> 東千葉は高品あたりに移転した方が良いと思う。
…と書いている人がいただけだった、ということのようです。微妙でなければ、とっくに公式にも検討され、何がしかの方針が公表されているところでしょう。裏返せば、現状の東千葉がいかに微妙であるかを物語っているといえます。
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