フォーラム - neorail.jp R16
発行:2017/6/29
更新:2022/4/6

[3497]

【府中市】「日本一JRの駅に近い史跡」2020年3月までに整備、事実上の駅前広場


貨物との調整がカギ、府中本町駅の改良
「情報交換」を超えて:「両国協力会」で「にぎわい祭り」
気になるATACS

(約10000字)

 武蔵野線の車両配置その他にすら(いくらかは)影響しているのではないかと思われる話題です。(史跡そのものでなく、武蔵野線に関わる話題です。)

[3058]
 > 府中本町では武蔵野線と他線との直通運転においてホームに停車できるよう、配線の変更を伴う駅改良が計画されているとの一部報道がだいぶ前にあった(…ように記憶していますが、いま当該の記事を見つけられず困っています。記憶違いではないと信じたいのですが、見つけられない以上は記憶違いかもしれず恐縮ですが)という状況にございます。

 この話をいまだに「再発見」できないので、かなりの確率で記憶違いであったか、あるいは何らかの事情で「フェードアウト」([3005])された話なのかなぁ、といって、しかしあきらめきれず、関連しそうな事業等を探してみたという話題でございます。

・Google ストリートビュー 「府中本町駅」付近(2017年3月)
 https://goo.gl/maps/oWHqSXGdFfN2
 https://goo.gl/maps/DydfG6PhjS22
 https://goo.gl/maps/p8XNXXJSgMQ2

 > 史跡整備に伴い
 > 造成工事をしています

 > 府中*文化*ポーツ*ふる*と文**課

・同(2014年6月)
 https://goo.gl/maps/uaiQxEdh4hr

 > 国史跡 武蔵国府跡
 > 御殿地地区

 > 国 司 館 と 家 康 御殿 跡

・府中市 文化スポーツ部 ふるさと文化財課「ふるさと府中歴史館」「指定文化財一覧(平成29年4月1日現在)」
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/shisetu/komyunite/gekijo/hurusatorekisikann.html
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/fuchusinogaiyo/bunka/siteibunkazai.html

 > 武蔵国府跡(国司館地区) 本町1丁目14番地
 > 平成23年2月7日追加指定

・同「国史跡武蔵国府跡(国司館地区)保存活用整備基本設計(概要版)」(2015年8月、2015年12月21日)
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/kekaku/kekaku/bunka/kokusinotachikihonsekkei.html

 > 「日本一JRの駅に近い史跡」という立地環境から、国史跡の保存・整備事業の類型を超えて、通勤・通学途中の人々も含め、誰もが気軽に集い憩うことのできる空間を目指します。

 (責任の分界点をわかりにくくしてしまいかねないという意味で)かなりむずかしいことをおっしゃっているという印象が出てこないでしょうか。

 (府中市の)本計画が遅れると武蔵野線の利用者全体が(JRの)施策の『15年待ち!』や『30年待ち!』([3150])を余儀なくされるというような依存関係が浮かび上がってきそうです。府中市のひとが(市民として)素朴に思う以上に(市外に)大きな影響を及ぼす計画になっている(=立地上、ならざるを得ない)とみられるわけです。(※あくまで憶測です。)

 > 協働による取組については、大國魂神社、東日本旅客鉄道株式会社、日本中央競馬会東京競馬場などの関係諸機関と定期的な情報交換をするなど、密接に連携して進めていきます。

 府中市があれもこれもとおっしゃる、しかし「情報交換」しかしてくれないという扱いを受けていることがうかがわれます。

 > 奈良軸
 > 江戸軸

 > AR国司館・府中御殿 活用イメージ
 > ARが利用できる場所で専用のソフトウェアをダウンロードしたタブレット端末等を使用すると、タブレット端末等の画面上に建物や歴史上の人物が浮かび上がります。

 最初からICTなコンセプトのもとで計画してきたのでなく、一般にARというものが出てきてから唐突にARが盛りこまれたりしたというようなことはなかったでしょうか。(※あくまで推察です。)

 > 本計画地は、学習の場(見学・学習・体験活動)であり、人が集まる憩いの場であるため、効果的な活動を実施することができる運営体制を目指します。
 > 開館時間は連携を図る南側共同住宅公開空地通路を除き、管理運営上、夜間は閉鎖します。なお、開館時間、開館日等は、今後検討します。

 事実上の「駅広」としての具体的な面積はわかりませんが、基本設計の「全体配置図」からは、用地の半分ほどが事実上の「駅広」になる(グレーの部分)とわかります。(※詳細設計で多少は変わる可能性もあるとみられます。)

※「ふつうのスロープをたたえよう」の西千葉駅([3115])ほどではありませんが、スロープがうまく使われているという印象でございます。

※JR側については、あくまで現況ママの工作物(屋根)などが描かれているようです。しかし、JR側がまったく改築しないままでは、本件「にぎわい創出ゾーン」へのダイレクトな動線が確保されないとみられますので、遅からずJR側でも何らかの改築を行なうのではないかという期待が高まってきそうです。

 > 2期工事分(にぎわい創出ゾーン)については、平成28年度から29年度までの期間に整備内容を検討し、設計を行うため未定です。

 > 平成28年7月 にぎわい創出ゾーン民間市場調査の開始
 > 平成29年3月 にぎわい創出ゾーン民間市場調査の終了
 > 平成29年4月 実施設計の開始(2期工事分)
 > 平成30年3月 1期工事のしゅん工、(略)実施設計の終了(2期工事分)
 > 平成30年4月 2期工事の着手
 > 平成32年3月 2期工事のしゅん工及びにぎわい創出ゾーンの一般公開の開始

 恐縮ではございますが「平成32年」は2020年です。


●貨物との調整がカギ、府中本町駅の改良


 武蔵野線で旅客鉄道側が施策を打ち出そうとしても貨物鉄道側の事情にも左右されるという状況については[3320]でも先述しています。

[3320]
 > 府中本町から新座までは、武蔵野線の電車のスジでは20分かかります。途中で追い越しがないことから、貨物列車も概ね20分くらいかかるように走っているのではないかと想像されます。

 > 沿線の自治体や民間の企業が素朴に描かれる「夢」を、JRの理屈で笑い飛ばすのは「素直そして正直」とは全然ちっともまったくいえないと思いまーす。

 > JRの理屈より上位に、需要と供給の普遍的な理屈が、あるのですよ。…あるはずなのですよ、たぶん。そちらに従う沿線の自治体や民間の企業のほうが「素直そして正直」なのですよ。たぶんゼッタイ。

[3150]
 > 動きに取り残されると「幸町新駅」などといって「30年待ち!」になりかねず、とも心配されます。

[3410]
 > JR側の意思決定をJR側のスケジュール通りに行なえるよう(本来の時期でないときに迫られないよう)

 > 「調査会」の相手方となる「JR」が、いかなる部署であるのかもよくわかりませんが、京葉車両センターの陣容に関する検討(※1)から貨物列車の運行との調整(※2)まで、当地での新駅の実現には、たいへん『多方面にわたるJR!(いろいろなJR!)』との折衝が必要となることを、わたしたちは知っておかなければなりません。通常の新駅であれば各地の支社(※3)でほぼ完結するところ、当地ではそうはいかないわけです。(※あくまで外形的な決めつけです。)

 府中本町駅も事情は同じで、貨物鉄道殿も関係するといって、旅客鉄道殿が(府中市に対して)えらくタニンギヤウギに「情報交換」しかしてくれないというのは、いかにもありそうではございませんか。(※あくまで外形的な決めつけです。)


●「情報交換」を超えて:「両国協力会」で「にぎわい祭り」


・Google ストリートビュー 「府中市 文化スポーツ部 ふるさと文化財課」付近
 https://goo.gl/maps/Usnydz8s9Xx

 > 史料で見る近世府中の歴史
 > 〜四谷村と多摩川〜

 > 特別展 府中の発掘お宝展

 「やわらかいせき(ソフト遺跡)」については[3452]を参照。「史料館=イコール=出土品置き場!」であるかのような、市民がそのようにしか理解していなければ、そのような期待しか持たれず、ひいては調査研究の予算などというむずかしい話は理解されていかないのだと、たぶんこういうわけです。とはいえ、そこまでむずかしい話は市町村のレヴェルを超えており、都道府県の博物館が地域全体を広く見渡して漏れのないように調査研究を行なっていかなければならない(=埋蔵文化財等の発掘調査そのものは市町村の業務ではありますが、そこを超えての調査研究は都道府県の業務である)といえます。

[3411]
 > 「チーズ入り厚焼き笹かま」([3403])からチーズを発掘するくらいの繊細な…いえ、「横穴墓群」は横から掘れば発見できて、上から掘ったら気づかれもしないのではないかと邪推するものです。(当時、)素朴には「シャベルの先がかたいものに当たった!」という認識のもとで工事されているとみられ、そういう特徴とは異なる特徴によらないと認識できない遺跡は、認識すらされなかっただろうと決めつけるものであります。(あくまで決めつけです。)

・東京都「都立の美術館・博物館・ホール一覧」
 http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/bunka_shisetsu/0000000239.html

 > 東京都江戸東京博物館
 > 江戸東京たてもの園

 あくまで施設(館<やかた>)のテーマとしては「江戸(時代)」と「現物(かたいせき!)」に偏っていることがわかりますが、しかし、その中でいかに手堅く調査研究を進めていけるかは、学芸員の力量にかかっています。

・Google ストリートビュー 「両国駅」付近
 https://goo.gl/maps/mvcfjsjsYFn

・東京都江戸東京博物館「沿革・事業実績」
 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/history/

 > 昭和55.12.1 生活文化局コミュニティ文化部振興計画室が発足

 いわゆる『狭いアパートに住んで週末に訪れるレジャー施設!』の扱いで検討が始まっていることが、いまさらながら再確認できようかということでございます。(=当時は一般にそういう認識でした、の意。)

・同「受託事業(平成16年度)」
 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/assets/pc/pdf/16_jyutaku.pdf

 > 新規の購入予算が全くない中、寄贈の申し出の中から厳選し、常設展の資料替えのための資料、常設展示の充実のための資料、博物館の目玉となるような資料、歴史的に保存すべき資料の収集に努めた。

 > 資料制作
 > 原資料所蔵先 東京国立博物館蔵

 > 都市歴史研究室は、江戸東京学の研究センターとして「館蔵資料との対話」をめざし、グランドテーマ 1 都市江戸東京の総合研究 2 江戸東京に関する専門的研究 3 文部科学省科学研究費特定領域研究「江戸のモノづくり」関連研究 のもと、歴史・生活文化・都市構造等の分野から調査研究を行い、博物館活動の基礎を支える。

 > (1)課題研究(個人単位の研究)
 > グランドテーマにもとづき、研究室員一人一人が歴史、生活文化、都市構造の3分野から専門的なテーマを設定し、研究を進める。随時、研究会で研究報告を行い、成果はミュージアムセミナー等を通して都民に直接示すほか、『研究報告』および『調査報告書』等出版物を通して広く公開する。

 > (2)共同研究(団体研究)
 > グランドテーマにもとづき、研究室員を中心に館職員や外部の研究者や機関と共同して、歴史、生活文化、都市構造の3分野から総合的なテーマを設定し、研究に取り組む。研究成果は『研究報告』への論文掲載、『調査報告書』の作成、シンポジウムの開催、常設展示への活用、企画展示の開催など都民に分かりやすい形で公開する。

 「歴史、生活文化、都市構造の3分野」というのが「ばしつと」分かれてしまうとまったく当館の何か的なものを活かせなくなりそうであるところ、共同研究については「…から総合的なテーマを設定」とされているので(一応)安心できましょう。(そもそも、そういうテーマは1人で取り組むものではないのですよ、の意。)

 > 両国協力会構成団体
 > 東日本旅客鉄道株式会社 両国駅、
 > 東京都交通局電車部上野御徒町駅務管理所上野御徒町駅務区 両国駅、

 そういうのが結成されるに至らない限りは「情報交換」で「連携」(=「協力」にあらず)だと、たぶんこういうわけです。

・府中市「史料でみる近世府中の歴史 〜四谷村と多摩川〜」
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/bunka/ibento/bunka/ModernHistoryYOTUYAVilla_TamaRv.html

 > 府中市では、市制60周年にあたる平成26年に、新しい市史編さん事業を開始いたしました。これは、市制10周年記念事業として行われた前回の市史編さんより、約半世紀ぶりのこととなります。

 > 武蔵国玉川水源ヨリ流未海面羽田浦マテ両線画図」(個人蔵)
 > 四谷地域の個人のお宅で発見された古文書

 モノ(ブツ)としての「市史」(という冊子)への関心しか喚起できないようでは、まだまだではないかなぁ。(※見解です。)

 > 「むかしの多摩川」と題して、明治・大正・昭和の多摩川の風景写真を展示しております。

 写真と出土品だけ眺めて、解説はまったく見ざる聞かざる、具体性のある感想を言わざる…なんだかなぁ。(絵)巻き物あたりがびみょーな境目っぽいですよ。本当でしょうか。(※あくまで偏見です。)

[3477]
 > > 「ごっくん桃太郎 おかやまの水」をご来館のお客さまお一人につき1本プレゼント

 > わあぃ「ごっくん桃太郎 おかやまの水」。***「ごっくん桃太郎 おかやまの水」***。うれしいなぁ。…ぼかぁ、うれしいんだなぁ。(違)ほら、ここヨロコブところなんですよ、と、いわれるまでぽかーんとしているぼく、いますよねぇ。(恐縮です。)

 展示のテーマが「固有名詞で語られる川や村や谷(わがまち)」であっては、一般化が不十分ではないかと疑うものです。治水や産業など、現在の体制では府中市の分掌ではない領域や分野であっても、「ふるさと府中歴史館」としては横断的に調査され、その上で「水」とか「鉄」とか「砂利」くらいの具体的なテーマを中心に据えた展示などなされないと、なかなか興味を持っていただけないというようなことがあるのではないでしょうか。

・府中市「ご指定のページは見つかりませんでした」付近のイメージです
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/smph/bunka/ibento/bunka/hakkutsuotakaraten2016.html
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/error/err404_img.gif

 > 府中市マスコットキャラクターふちゅこま

 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/fuchusinogaiyo/fuchukoma/fuchukomasiyoumousikomi.images/hp_3.JPG

 わあぃ404! レッツふちゅこま設定資料集! ほら、ここヨロコブところなんですよ!(ぽかーん)まあまあ、『ふちゅこま(考える(1))』に免じてだなぁ…。(※表現は演出です。)

 この建物ひいては府中市役所もまた、(1972年以前には)何かを無造作に壊したり埋めたりしながら建っているのかもしれないなぁ、と、漠然と想像するところではございます。(あくまで漠然ですが、地形を考えれば=多摩川のほうから見て横穴とか掘れそうな崖なんですよ=いかにも何かあったでしょ、の意。)

・「「第15回両国にぎわい祭り」のお知らせ」(2017年4月)
 https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/event/other-event/15102/%E3%80%8C%E7%AC%AC15%E5%9B%9E%E4%B8%A1%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%81%8E%E3%82%8F%E3%81%84%E7%A5%AD%E3%82%8A%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/2/

 > 両国駅広小路会場
 > 駅長犬(JR東日本千葉支社マスコットキャラクター)登場!

 府中本町駅も、やがてはこんな感じに「にぎわい祭り」されるんですかねぇ。「にぎわい祭り」を開催したので「にぎわい」ました! …なんだかなぁ。

※専門用語としての「にぎわい」については[3394],[3416]も参照。

・Google ストリートビュー 両国駅「駅レンタカー」「駅前有料駐車場」付近
 https://goo.gl/maps/dcUT3FAphcR2
 https://goo.gl/maps/DZHaNnDgXu22

 「両国駅広小路」とはいいましても、(国鉄時代の事業とみられる)「駅前有料駐車場」は手つかずのまま、既存の歩道や空地のみが整備されたことがうかがえます。


●気になるATACS


 以下は、府中市とは直接の関係はありませんが、武蔵野線に関する昨今の動向でございます。

・(再掲)東洋経済オンライン㌠さん付近(2017年4月28日)
 http://toyokeizai.net/articles/-/169690?page=3

 > 中央・総武線各駅停車から武蔵野線への車両転用は「あくまで現時点での予定」(JR東日本)。

 なぜ、ここまで歯切れがわるいのか、車両の写真入りで「武蔵野線の車両を取り替えます」のリリースが出されないのかといって、(いい意味で=期待をかけながら)疑っているわけでございます。時期が時期(『2017年秋』以降)なら、最初からATACSや「WiMAXアンテナ!」も搭載して出場とか、そういうことってないんでしょうか。(たいへんメッソウではございます。)

[2978]
 > 「2017年秋」にATACSの使用開始が予定されている埼京線(※)にも踏切があり
 > まさか「埼京線」に「赤羽線」は含まないということもないでしょうし

 武蔵野線へのATACSの導入は効果が絶大と期待されます。貨物列車の前後で列車の間隔が開くのは避けられないでしょうが、旅客列車だけが続行するとき、先行する普通電車の2分30秒後に「しもうさ」や「むさしの」が続行するというような運行が(極端な減速などなく現実的に)可能になるとみられます。

 しかし、実際にそのような運行をするためには、駅施設の容量や、駅前の滞留空間の確保などが必要([3202],[3421])になるとみられます。▼保安装置、▼駅構内が広いこと、▼駅前広場が広いことが揃わないと、武蔵野線の電車の増発や、優等列車の運転、他線区への本格的な直通運転などは実現できないとみられるのです。このうち、▼保安装置については時期は不明ながらATACSに置き換えられることが決まっており([3103])、これに加え▼府中本町駅で事実上の駅前広場が確保される見通しとなったことから、残る駅構内の改良が注目されます。

・Google ストリートビュー 「内間木公園行き」付近
 https://goo.gl/maps/zLXJTfg1fdv

・北海道新聞「生まれ変わるJR車両 青森改造センター」(2017年6月21日)
 http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/aomori/1-0412752.html

 > 総武線E231系車両は更新整備などを終えた後、武蔵野線といった首都圏で使用される車両に生まれ変わる。

 あえて「黄色い電車」の姿に留まった状態で公開なされていますが、できあがりのイメージが知りたいと思われてきそうです。そして、「青森改造センター」では「更新整備」までを行ない、「首都圏で使用される車両に生まれ変わる」(=元から首都圏を走っていたんですけど! つまり、何か別の意味で、別の工程があるということですか?)のは同センターではないのかと早合点します。(=そういうふうに書いてあるんですもの、早合点しますってば、の意。)

 > 7月中旬に8両の整備を終える。本年度中に36両の整備を行う予定。

 「36両」というのが、8で割り切れない数字であるのが気になります。

[3460]
 > 武蔵野線の車両の定員が増えて、いちどきにざざーっと人の波がきてもダイジョーブ、ダイジョーブ。わらび餅などの店舗の前にはあえて立ち止まっていただいて流速を下げ、京浜東北線のホームにはホームドアを備えれば、ばっちりです! なるほどなるほど!(※勝手なナットクです。なお、わらび餅は改札外とのこと。)

 > 2019年度の南浦和駅のホームドアの使用開始までは、武蔵野線で大々的に車両が入れ替わることはかなわないのではないかなぁ。車齢がアレな編成の数本を209系で置き換えるだけとか、そういうことってないんですかねぇ。「八高・川越線」のほうが(『幅広車両の導入』への)ハードルがなさそうですよね(≒車両基地もオッケーですよね)。本当でしょうか。(※ここまでの事実からの推測です。)

※「無線式ATC」([3117])それに『無線式ATS!』([3307],[3323])も参照。

・高崎支社2016年8月の事例です
 https://www.jreast.co.jp/takasaki/news/pdf/20160809_info.pdf

 > 8月9日
 > 8月22日(月)より順次運行を開始します。

 ここまで直前にならないと発表されない(=この場合はお盆休みを挟むので発表が早まっているだけで、そうでなければもっと直前かもしれない、の意)というのも、なんだかなぁ。

・JR East Technical Review「WiMAXを用いた時刻表転送機能の開発」(2011年8月31日)
 https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_36/Tech-36-57-62.pdf

 > 場合によっては発車時刻に車両と乗務員はそろったのだが、時刻表が届かない為発車できないという事態も稀に発生している。

 > 表1 要求から表示までの時間(単位 s)
 > 現在時刻表データなどが収容されているICカードの容量が0.3M程度であることから、ストレスを感じない転送速度を確保する為、スループットは最低0.3Mbps以上、今後の機能検討にて通信データ量が増えることも勘案し2Mbps以上が望ましいと考えた。結果、熱海駅以外の乗務員交代駅はスループット2Mbps以上となり、期待以上であった。

 > MUE-Train(209系)
 > 蓮田〜黒磯

 > パッチアンテナは電波を受ける角度が限られている為、アンテナに対して横方向に通信レベルの高い基地局があっても見つけることができず、接続先の変更が遅くなるということが分かった。
 > 停車時であれば両アンテナの差はさほど見られないが、移動時の通信ではスリーブアンテナが有効であるため、今回のフィールド試験ではスリーブアンテナを採用することとした。

 運転台にアンテナが置けるということです。

・通勤電車用「VIS」のイメージです
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 > 2002年から山手線に導入されたE231系500番台に初めて搭載された。

 > E233系5000番台以降の電車および山手線・中央・総武緩行線向けE231系500番台ではUQコミュニケーションズのモバイルWiMAXを用いて配信するシステムを搭載している。

 209系500番台というのは車体こそ「幅広」ながらシステムは209系そのものであり、武蔵野線にこれから転用するには向かないのではないかなぁ、という気がしてきそうでした。本当でしょうか。(あくまで外形的な感想ではございます。)そういう面から、209系500番台の(一時的でなく、ライフサイクルの最後までという意味で)行き場って、あるんでしょうか。…『謎』です。


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