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2005/9/22(木)
【東京圏システム化】 内房線にPRC導入へJR東日本は7日、会社要覧の最新版を公式サイト上で公開した。それによると、「システム工事中線区」として内房線が挙げられており、同線でPRC導入に向けた工事が開始されていることが明らかになった。現在はシステム化されていない千葉−木更津間が対象と見られる。 また、「蘇我運輸区」の新設が2006年3月に予定されているとの情報もある。これは京葉・内房・外房線での乗務員運用の効率化が目的と見られる。さらに京葉線では2005年度中に、「ACトレイン(E993系)」のフィードバックを受けた次世代通勤電車「E331系」の量産先行車が投入される予定だ。 PRC導入と運輸区新設、新型車両の投入により、運行体系の抜本的な再編に向けた下地が整うことになる。 既に変化の兆しあり既報の通り、内房線内では木更津駅で電子連動化が完了している。PRCの導入にはさらに、千葉、蘇我、八幡宿、姉ヶ崎でも連動装置の更新等が行なわれる必要があるが、蘇我については電光掲示板の設置状況等から、既に電子連動化が行なわれたものと推測できる。 千葉、蘇我の両駅では、運行形態の複雑さゆえ、これまでは手作業に近い進路制御が行なわれていたものと見られる。これを自動化することは、内房線の効率的な運行を実現するだけでなく、内房線とつながる各線区に対しても恩恵を与えるものとなる。 注目される最新PRCの旅客案内機能東京近郊でATOS導入が完了しつつある中でのPRC導入になることから、電子連動装置や旅客案内装置に関してATOS譲りの技術や装置が採用されることも考えられる。JR東日本管内には依然としてPRCが導入されていない線区が残ることから、今後システム化される線区でどのような旅客案内が採用されるのかを占う先行例としても注目される。
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