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2005/10/4(火)

【電光掲示板】 開発ラッシュ、フルカラー表示に新書体、デジタル時計も

 東京駅の新幹線改札口等に、新型のフルカラー列車案内表示器(発車標)が設置されることがわかった。JR東日本が9月30日に発表した、今年12月のダイヤ改正に関するプレスリリースによると、改札口とコンコースではダイヤ改正までに、ホームでは年度末までに新型へ置き換える計画だ。

 列車名を方面別に色分けして表示するほか、LEDとは別に設けた液晶画面に停車駅の案内図を表示する。LEDの表示に新しい書体を採用するほか、本体上部を内照式のサインとし、視認性を向上する。

 また、発車標にアナログ時計とデジタル時計を併設する。私鉄や地下鉄等ではデジタル時計の採用例は多いが、JR東日本としては初めての本格的な採用となる。なお、一体的な表示盤内にアナログ時計と共存させるのは珍しい。

手探り続く後継機種開発

 新幹線、在来線ともに、現行の電光掲示板では乗り入れ路線の多い駅での情報表示が煩雑になりがちだ。様々な新機軸を採り入れた新型の電光掲示板の開発が進められている。

 新宿駅では、フルカラー表示の採用で路線別に色分けして表示できる電光掲示板が新南口等で使用されている。大船駅では、表示色は従来通り3色であるものの、本体にデジタル時計を内蔵した電光掲示板が9月末に登場した。いずれの電光掲示板でも、今回発表された新幹線用と同様の新しい書体がLED表示に使われている。

 上野駅や千葉駅など、旧型の電光掲示板が使われ続けている主要駅も少なくない。新型の電光掲示板の開発は、これらの駅での置き換え需要も見据えた動きと見られる。とはいえ、現状では輝度が高すぎて眩しさを感じるものやカラフル過ぎるもの、情報量が多過ぎて逆にわかりにくいものもある。しばらくは手探りの状態が続きそうだ。


リンク

・公式発表
 → JR東日本「2005年12月ダイヤ改正について」 [PDF]





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