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2008/8/16(土)

【武蔵野線】 吉川−新三郷間に折り返し可能な新駅、2011年度めど

武蔵野線の吉川−新三郷間に新駅が設置される見通し。2011年度の開業が目標とされている。

 武蔵野線の吉川−新三郷間に新駅が設置される見通し。2011年度の開業が目標とされている。

 7月22日、独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(以下、運輸機構)が施行する武蔵野操車場跡地を活用した土地区画整理事業を埼玉県が認可した。新駅設置については、2008年度内にも正式に協定を結ぶ予定としている。7月23日、埼玉新聞が報じた。

 2008年3月の「広報よしかわ」によると、新駅は折り返し可能な2面3線構造を基本とし、折り返し機能にかかる費用はJR側が負担する。新駅の設置費用は概算で約78億円。吉川市が約15億円、運輸機構が約34億円、JR東日本が約29億円を負担する。

 武蔵野線では、留置線や待避線を使わずに折り返し可能な駅は、電車区に隣接する東所沢のみ。深夜・早朝および異常時には南越谷での留置線を利用した折り返しが設定されているが、西船橋方面からの電車を折り返すには3回も進行方向を逆転する必要があり現実的でないため、南越谷での折り返しは府中本町方面からの電車に限られる。

 新駅の設置により、スムーズな折り返し運転が行なえるようになるほか、ラッシュ時に新駅−西船橋間での増発が可能となる。新駅での構内留置が可能であれば、同区間で約30分の終電の繰り下げおよび初電の繰り上げも可能になる。ただし、現時点で具体的な運行計画は公表されておらず、新駅での折り返しは異常時のみに行なう予定とされている。

 武蔵野線では2011年度をめどに、運行管理システムを現行のPRCからATOSへ移行することが予定されている。移行直前に連動駅(構内にポイントのある駅)を新設することは考えづらいことから、新駅開業のスケジュールはATOSへの移行と同時進行、あるいは移行後になることが考えられる。


リンク

・公式発表
 → 吉川市「吉川新駅設置に関する「覚書」を締結!」

・報道
 → 埼玉新聞「県、武蔵野操車場 跡地事業を認可 吉川」





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