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2014/3/4(火)2014/9/16(火) 掲載

【山手線】 NTTドコモの「Air Stamp」を採用、スマートフォン向け乗車位置ごとの情報を提供

iOS/Android対応「JR東日本アプリ」で。「異常時案内用ディスプレイ」と同一の情報、京浜東北線のリアルタイム在線位置も。

 NTTドコモは3月4日、音波を用いたスマートフォン向け位置特定技術「Air Stamp」が、JR東日本が3月10日から提供を開始する「JR東日本アプリ」で採用されたと発表した。同技術では、識別したいエリアに音波装置を設置し、スマートフォンのマイクにより集音、特定のエリアに立ち入ったことを検知する。

 同種の技術は「チェックイン機能」と呼ばれ、照明や赤外線、無線LANの電波を用いたもの、ICタグを用いたもの、マーカーをカメラで読み取るものなどがある。GPSが利用できない屋内で主に利用されるもので、商業施設の来店客向けサービスや、展示施設での解説情報の配信などで、広く活用されている。

 山手線では、E231系車両3編成にNTTドコモが提供する音波装置を設置、利用客のスマートフォンに、乗車位置(号車および乗車区間)に応じた情報を提供する。JR東日本の発表によれば、提供される情報は、同系車両において空調の自動制御のために計測されている、車両ごとの混雑状況および車内温度。2014年度内に全編成に拡大するとしている。情報の利用にかかる通信料金は、利用客の負担となる。

 「JR東日本アプリ」では、日立製作所、JR東日本フロンティアサービス研究所、鉄道総合技術研究所(JR総研)が共同で開発した「異常時案内用ディスプレイ」と同一の地図形式の運行情報も提供されるほか、京浜東北線の在線位置、東京駅構内のコインロッカーの空き状況がリアルタイムで提供される。


リンク

・公式発表
 → NTTドコモ
   「音波を使ったチェックインソリューション「Air Stamp」の提供開始」(2014/3/4)
 → JR東日本
   「列車まわり、ぜーんぶおまかせ。3月10日、「JR東日本アプリ」デビュー!」(2014/3/4)
   「首都圏主要駅の改札口に異常時案内用ディスプレイを設置します。」(2006/12/5)
 → 日立製作所 デザイン本部 「東日本旅客鉄道株式会社殿向け異常時案内用ディスプレイの運行情報案内画面」(2008/2/5)

・参考
 → 日立評論 Vol.89 No.11 「最新の列車運行情報の提供と今後の動向」(2007/11)
 → 鉄道総合技術研究所
   RRR RESEARCH DIGEST 「輸送障害時の旅客向け駅案内放送の改善に向けた検討」(2009/9)
   鉄道総研報告 2009年9月号 「輸送障害時の旅客向け駅案内放送の改善に向けた検討」(2009/9)
   鉄道総研月例発表会講演要旨 「輸送障害時の旅客向け案内放送の改善」(2010)


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 → 山手線
 → 京浜東北・根岸線

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 → 【JR東日本】 研究開発センター内に「Smart Station 実験棟」、模擬駅で実験へ




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