2000/10/10(火) 更新

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→ フォントでわかる電光掲示板のATOS連動/非連動

 外観は同じ電光掲示板でも、駅によってフォント(書体)が異なっている。表示に使われるフォントは、制御装置次第で変わるらしい。逆にいえば、フォントを見れば制御装置の事情が垣間見える。写真で詳しく見てみよう。

電光掲示板の種類とATOSは無関係

 右の写真のような電光掲示板を、どのように呼ぶか。「ATOSタイプ」と呼ばれることも多いが、これはあまり正確な呼び方ではない。ATOSが導入される予定のない区間でも、同じ型の電光掲示板が使われているからだ。



(神田駅、2000/6 撮影)

 例えば、横須賀線の鎌倉でも、この型の電光掲示板が設置されている。他にも、常磐線の水戸、常陸大子、埼京線の赤羽などで、同じ型の電光掲示板が見られる。ここに挙げた駅は、いずれもATOS導入の予定がない区間にある。

普通(15両) 11:10 逗 子/
Local(15cars) 11:23 ZUSHI

(鎌倉駅、2000/5 撮影)

 このことから、電光掲示板の種類とATOSの導入は直接関係がないといえる。ATOS導入とセットでこのタイプの電光掲示板が導入されているわけではなく、単に今、電光掲示板が新設または交換されると、どこの駅でも同じタイプの電光掲示板になる、ということのようである。

フォントに注目

 ATOS導入の予定がない区間の駅で見られる電光掲示板に共通しているのは、表示に使われているフォントである。特に数字の「4」に特徴があり、漢字がすべてゴシック体である。行き先が緑色で表示されていることも多い。

 一方、ATOS導入の予定がある区間の駅でも、同じフォントで表示される場合がある。それは、電光掲示板が設置されても、電光掲示板がATOSと連動していない場合だ。

 津田沼では、総武線でのATOS導入に関する動きが出る前から、コンコースに電光掲示板が設置されていた。上の写真は、設置当初からの状態で、下の写真はATOS導入後の状態である。

 上の写真では、漢字がすべて全角、ゴシック体で表示されている。数字は丸みを帯びていて、「4」が特徴的だ。一方、下の写真では項目ごとに表示幅が様々で、行頭には「始発」を表示するための空白がある。

各駅停車 12:16 三 鷹 6/
各駅始発 12:21 三 鷹 5

(津田沼駅、1999/5 撮影)

  各駅停車総武線11:17中 野 6/
  各駅停車総武線11:24中 野 6

(津田沼駅、1999/8 撮影)

フォントの違いは制御装置の違いか

 総武線の駅で電光掲示板が使用開始になる時に、まず「調整中」の表示が出て、それから「準備中」の表示が出た。前者は、常磐線の日暮里や柏でも、使用開始時に見られた。一方、後者はATOS導入の作業中にしか見られない。

 このことから、電光掲示板とセットで導入される「標準」の制御装置があり、ATOSの導入に際しては高機能な「上位」の制御装置が導入されるものと推測できる。「標準」の制御装置による表示では、丸みを帯びた数字のフォントが使われ、「上位」の制御装置が導入されると、見慣れたATOS風のフォントになるものと考えてよいだろう。

これからフォントが変わる駅

 ATOS導入の予定がある区間では、東海道線の品川、藤沢、茅ヶ崎、常磐線の日暮里、松戸、柏、南武線の立川などで、同型の電光掲示板が使用されている。いずれの駅の電光掲示板でも、現在は「標準」のフォントが使われている。

 これらの駅を含む路線にATOSが導入される時、フォントがATOS風のものに変わるはずだ。

普通15両   16:09 東 京 /
特急踊り子110号 16:14 東 京

(品川駅、2000/4 撮影)

普15両 12:36 東 京/
快11両 12:47 東 京

(藤沢駅、2000/5 撮影)



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