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2009/3/14(土)2014/9/16(火) 掲載

【川越線】 西大宮駅が開業

日進−指扇間で。南武線「西府」と同日開業でシステム改修費を節減。さいたま市。

 3月14日、川越線の日進−指扇間に新駅「西大宮」が開業した。

 川越線では日進−高麗川間が単線区間で、川越以東では全駅で列車の行き違いが可能である。西大宮でも、過走余裕距離を含む約550mの有効長が確保され、行き違いを可能としている。これにより同駅を含む区間での増発が可能となり、同駅開業にあわせ川越線のダイヤが大幅に変更された。なお、行き違い設備を15両編成に対応させることは、JR側が提示した条件という。駅の開業に先立ち、2月10日の終電後に切り替え工事が行われ、翌11日の初電より行き違い設備の使用が開始されている。なお、川越線では2005年7月よりATOSが使用開始されている。

 線路の複線化工事(実質的な行き違い設備の整備費)を含み、用地取得費を含まない駅の建設費は約41億6000万円で、約31億6000万円をさいたま市、残りを都市再生機構が負担した。さいたま市負担分のうち29億8400万円は、国土交通省「都市再生整備計画事業」(旧まちづくり交付金)の対象事業に採択され、国費で賄われた。また、南武線の新駅「西府」と同一日に開業することで、ATOSやICカード出改札システムにかかる駅設備改修費が節減された。さいたま市では当初、約5億4000万円の予算を計上していたが、約1億5000万円の支出に留まった。2008年3月に単独で開業した武蔵野線の新駅「越谷レイクタウン」では地元が約6億円を負担している。このほか、自由通路の14億4000万円、踏切改修工事の約1億円をさいたま市が負担している。


リンク

・公式発表
 → さいたま市
   「西大宮駅開業記念式典を開催します」(2009/1/30)
   「川越線日進・指扇駅間新駅の駅名決定について」(2008/2/7)
   「川越線西大宮駅周辺のまちづくり」
 → JR東日本・東京電気システム開発工事事務所「川越線西大宮駅開業」

・報道
 → 毎日新聞「JR川越線:西大宮駅は来年3月14日に開業」(2008/12/20)
 → 埼玉新聞「新駅「西大宮」3月14日開業 JR川越線」(2008/12/20)

・参考
 → さいたま市
   「平成21年度 負担金、補助及び交付金一覧」
   「平成24年度 負担金、補助及び交付金一覧」
   「都市再生整備計画(第1回変更) 川越線日進・指扇間新駅周辺地区」(2010/3)
   「平成20年度一般・特別会計決算審査意見書」
 → 湘南地区整備連絡協議会「平成21年度 事業報告書」(2013/8/15)
 → 中野区「新駅・自由通路・駅舎橋上化に係る整備規模、概算工事費及び鉄道側の負担状況について」(2010/9/6)


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 → 埼京・川越線




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