2005/8/12(金) 更新

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池袋−高麗川間に導入

 埼京・川越線では、池袋−武蔵高萩間を対象にATOSが導入されている。なお、このサイトでは大崎−池袋間を山手貨物線として別に扱う。

 埼京・川越線でのATOS導入は、山手貨物線と同時に行われた。池袋−十条間(赤羽線)と山手貨物線については、2004年秋のダイヤ改正における湘南新宿ラインの大幅増発にあわせ、旅客案内機能や輸送管理機能の一部が先行使用されていたようである。

 埼京・川越線は、当初の計画ではATOS導入予定線区に含まれていなかったが、2001年度のJR東日本事業計画で追加された。

老朽化したPRCの更新が目的か

 埼京・川越線では、1985年の開業当初に導入されたPRCが使われてきた。ATCとともに新幹線譲りの先進的な技術だったPRCだが、その後に改良と低コスト化が進められ、現在は多くの線区で使用されている。

 他線区で使われているPRCや、その発展形と言えるATOSと比べると、埼京・川越線のPRCは機能・性能ともに大きく不足していた。また使用開始から長期間を経て老朽化(交換部品の手配困難等)したため、急なATOS導入となったものと思われる。

反転式発車標から電光掲示板へ

 埼京線内の主要な駅では、長く反転式発車標が使われてきた。

 埼京線の各駅では2001年ごろ、反転式発車標が電光掲示板に置き換えられたり、電光掲示板が新設されたりする動きが見られた。池袋・赤羽・大宮で反転式発車標が全廃されたほか、戸田公園・武蔵浦和・中浦和・北与野では電光掲示板の増設や新設が行なわれた。

 その後、大崎延伸、東京臨海高速鉄道(りんかい線)との相互直通運転開始を機に、すべての駅で電光掲示板が設置された。

 これにより、ATOS導入より前に全駅で電光掲示板の整備が完了しているという恵まれた状況になっている。利用客にとっては、あまり大きな変化は感じられないATOS導入となった。



(与野本町駅、2001/3 撮影)



(与野本町駅、2004/12 撮影)

PRC機能を活用した旅客案内

 埼京線の駅にあった反転式発車標では、発車時刻を表示する機能はなかった。その代わり、次の電車がいくつ手前の駅まで来ているかが一目でわかる「只今の電車位置」という表示があった。

 埼京線内では、電光掲示板でも、「(←)こんどの電車は○○駅を出ました。」というスクロール表示がある。快速の場合は「○○駅を通過しました。」となり、こんどの電車が始発駅を発車していない間は「○○駅に停車しています。」となる。なお、この表示は手前の駅についてだけではなく、数駅手前から表示される。電車の状況が刻々と伝えられることにより、待ち時間のストレスが軽減される効果がある。

 さらに、快速と各駅停車の接続や追い越しに関するスクロール表示もある。運転形態の違いやダイヤの特性を考えても、他のATOS導入線区より旅客案内が行き届いているという印象がある。

← 2番線 (大宮・川越方面)
       種 別 行 先   只今の電車位置
こんどの電車 各駅停車 大 宮     武蔵浦和    
 つぎの電車 快  速 川 越

(与野本町駅、2001/3 撮影)

 快 速 14:17 新木場/
(←)こんどの電車は大宮(…)

 快 速 14:17 新木場/
(←)は大宮駅を出ました。

(与野本町駅、2004/12 撮影)

 これは、PRCの在線位置モニタ機能を旅客案内にも活用している好例といえる。同様の例は、大手私鉄・地下鉄では一般的だ。後身のATOSにも在線位置モニタ機能は存在するが、旅客案内には直接利用されていなかった。

 宇都宮線(東北線)・高崎線・東北貨物線では、「 ○ ○ を出ました」の表示が追加されている。埼京・川越線へのATOS導入を前に改良されたものと思われる。ただし、明らかに線区ホストが稼動していないと見られる浦和、さいたま新都心でも同様の表示が見られたことから、ATOSのホストが把握する在線位置モニタ機能ではない別の仕組みを利用して実現している機能なのではないかと考えられる。

PRC連動の自動放送

 埼京・川越線の主要駅では、PRCに連動した詳しい自動放送が使用されていた。

 「○○、○○です。○番線の電車は、種別・○○行きです。」という到着放送に加え、快速等に抜かれる各駅停車の場合は、「この電車は、待ち合わせのためしばらく停車します」と続く。また「まもなく○番線から種別・○○行きが発車します。」という発車放送もあった。

 継ぎ接ぎも目立たず声質も自然だったが、音質があまり良いとは言えず、他線区では一般的な「ドアが閉まります」の放送もなかった。それを除けば比較的多機能な自動放送が使用されていたといえ、ATOS導入による変化は小さかったといえる。

「通知合図器」使用中止に

 埼京線の駅では、ホームの端や駅員の立つ位置に「通知合図器」という小さな表示器が見られる。これは、ATOSにおける出発時機表示器の基になったもので、銘板によるとメーカーは「三工社」となっている。

 ただし、名称の通り「通」という通知運転の指示しか出すことができず、そのためか最近はほとんど使われていないようである。

 2004年12月現在、埼京線内ではすべての通知合図器に黒いビニール袋が被せられている。PRCからATOSへの移行に先立ち、通知合図器が使用中止になったものと思われる。



(与野本町駅、2001/3 撮影)



(与野本町駅、2004/12 撮影)

出発時機表示器は池袋−川越間で設置

 出発時機表示器は、池袋−川越間で設置された。

 ほとんどの駅では、以前「通知合図器」が設置されていた箇所への設置となっている。ただし、運転士用の表示器は全駅でホーム側に設置されており、一部の駅では線路側にある通知合図器が黒いビニール袋を被りながらも残されている箇所がある。



(与野本町駅、2005/7 撮影)

コンコースでの電光掲示板設置進む

 埼京線では、2000年ごろからコンコース・改札口での電光掲示板設置が進められた。

 2001年3月には、戸田公園・武蔵浦和・中浦和・北与野で、コンコースに電光掲示板が新設されている。

 このうち、戸田公園・武蔵浦和ではこの時期、ホームの反転式発車標はそのままだった。中浦和・北与野では、ホームには反転式発車標も電光掲示板も設置されないままだった。



(武蔵浦和駅、2001/3 撮影)

 このことから、この時期に行なわれた電光掲示板設置は、武蔵野線や横浜線等と同様の「情報提供の拡充」という趣旨で行なわれたものであり、ATOS導入に関連したものではなかったと思われる。

調整中         /
            

(武蔵浦和駅、2001/3 撮影)

参考/放送設備更新のスケジュール

〜2001/ 8 川越(?)・西川越(?)・的場・笠幡・武蔵高萩
2002/ 1/31 武蔵浦和

参考/電光掲示板設置のスケジュール

〜2002/12 埼京線内全駅
2004/ 9/ 2 板橋・十条(増設)
2005/ 4/ 8 南古谷
〜2005/ 6/18 日進・指扇

参考/出発時機表示器設置のスケジュール

〜2004/12/ 7 板橋
2004/12/ 8 十条
〜2004/12/10 北赤羽・浮間舟渡
2005/ 2/ 5 赤羽
〜2005/ 2/28 武蔵浦和
2005/ 3/ 2 戸田・北戸田・南与野
2005/ 3/ 5 中浦和・与野本町
2005/ 3/11 指扇
〜2005/ 3/16 大宮・日進・南古谷・川越
2005/ 3/18 北与野
2005/ 6/13 戸田公園 テープとれる
2005/ 6/16 日進・指扇・南古谷 テープとれる
2005/ 6/18 川越 テープとれる
2005/ 6/20 池袋・板橋・十条・赤羽・北赤羽・浮間舟渡・戸田公園・南与野・与野本町・北与野・大宮 テープとれる
2005/ 6/24 戸田・北戸田・武蔵浦和・中浦和 テープとれる

参考/使用開始のスケジュール

2004/ 6/ 7 池袋 電光掲示板と放送 使用開始
2004/ 9/21 板橋・十条 電光掲示板と放送 使用開始
 (以上、スタンドアローン?)
2005/ 7/31 線区別中央装置 使用開始
 (出発時機表示器も使用開始か)
2005/ 7/31 赤羽−南古谷間 電光掲示板と放送 使用開始
2005/ 8/ 2 川越 電光掲示板と放送 使用開始
2005/ 8/ 4 的場・笠幡・武蔵高萩 放送 使用開始


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