2005/7/15(金) 更新

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→ 総武線(快速)

東京−西千葉(千葉駅西端)間に導入

 総武線(快速)では、東京−西千葉(千葉駅西端)間にATOSが導入されている。千葉駅構内から東は千葉支社の管轄となり、ATOS導入の対象から外されている。

ほぼ全駅で統一された旅客案内

 総武線(快速)では、「発車時刻・行き先・両数」という表示形式が基本になっている。駅や電光掲示板の設置場所によって、「種別」や「始発」の表示が加わる。

 使用開始時期によって表示項目の領域配分が異なっているが、あまり大きな違いは見られない。どの駅でも、かなりシンプルで見やすい表示になっている。

 接近警告表示では、快速と通勤快速は「電車」、特急と回送、貨物は「列車」になっている。

RAPID 15:03 OHARA 11Cars/
RAPID 15:15 TSUDANUMA 15Cars

RAPID 15:03 OHARA 11Cars/
RAPID 15:15 TSUDANUMA 15Cars

(新小岩駅、2000/11 撮影)

 放送に関しては、全駅で次発放送が使われている点が評価できる。駅によって流れるタイミングや頻度が異なるが、それぞれの駅の利用状況に合わせて設定されているようだ。

 駅名連呼の使用は一部の駅にとどまっているが、使用されている駅では駅名連呼とドア閉め放送が重ならないようになっている。(他線区では駅名連呼が途切れてドア閉め放送が割り込む。)

特急〔成田エクスプレス〕と、快速〔エアポート成田〕

 総武線(快速)では、成田エクスプレス(N'EX)とエアポート成田の案内が目新しい。

 東京駅ではN'EXの分割・併合が行なわれている。分割のあるN'EXの場合、電光掲示板では行き先別にそれぞれ一本の列車として扱われている。併合のある列車では、先に到着した列車に対して、後から到着する列車と連結する旨の案内がある。

 従来は行き先が「池袋・横浜」とまとめられていたが、ATOS連動の表示では「池袋」と「横浜」の2つに分けて案内される。

 先に到着した列車に対して「(←)この列車は、当駅で特急成田エクスプレス00号と連結を行います。」というスクロールが表示される。電光掲示板だけでなく、放送でも同じ内容が案内されている。

 東京・新日本橋・錦糸町・船橋・津田沼では、快速〔エアポート成田〕の案内表示で行き先と列車名が交互に表示される。

 特急    6両 14:12 池 袋 /
 特急    6両 14:15 横 浜 

成田エクスプレス 23号 14:03 成田空港 /
(←…)で特急成田エクスプレス23号と連結を行います。

(東京駅、2000/10 撮影)

快速 14:21 津田沼 15両/
快速 14:31 エアポート成田11両

RAPID 14:21 TSUDANUMA 15Cars/
RAPID 14:31 AIRPORT NARITA 11Cars

(船橋駅、2000/5 撮影)

放送、細部の変更で自然かつ詳細に

 総武線(快速)の普通列車では唯一「愛称」(列車名)がつけられている〔快速・エアポート成田〕も、「快速/エアポート/成田/成田空港(行きが/行きです)」と、省略されずに案内されている。

 また、今まで不自然だった両数の案内が改良された。使用開始当初の錦糸町では「この/電車は/○両/編成です」と案内していたのに対し、「この/電車は/○両/です」と案内するようになっている。

 これは、「両」と「編成」のつながりが特に不自然だったため、「編成」を省略することで自然に聞こえるようにしたものと思われる。さらに、乗車位置に注意が必要な短い11両編成の場合、「東京/寄りには/止まりません」という一文が続けて流れるようになった。(市川では「新小岩/寄りには…」という。)

 そのほか、横須賀線の戸塚で初めて使用された「危ないですから/黄色い線まで/お下がりください」という新しい音声が、使用開始になった全駅で使われている。地上区間の駅では、快速ホームだけでなく緩行ホームの放送も同様に変更された。

津田沼−千葉間の管理はやや特殊

 「ATOSの導入は西千葉まで」というのは少し大雑把な表現で、厳密には津田沼−千葉間では複雑な管理体制になっている。

 線路の配線としては、津田沼−稲毛間に幕張車両センター(旧幕張電車区)がある。西側からは総武線快速の車両が出入りし、東側からは房総各線の車両が出入りする。幕張−千葉間では房総各線の回送列車が多い。



(幕張本郷駅付近、1999/3 撮影)

 また、稲毛−千葉間には黒砂(信)もあり、回送列車の引き上げや待避に使われている。また、千葉駅西側は立体交差のため距離が長く、その西端は総武線(各駅停車)の西千葉駅付近にまで及んでいる。



(西千葉駅、2000/2 撮影)

 機器の設置については、出発時機表示器が上りは稲毛から、下りは津田沼までとなっており、上下非対称になっている。稲毛の快速ホームでは、上り線側のみに出発時機表示器が設置されている。旅客案内装置(電光掲示板と自動放送)は稲毛までであるが、稲毛の旅客案内装置は列番がずれても(回送列車の発順が変更になることが時々ある)修正されないというATOS線区らしからぬ挙動を見せる。

 指令の面では、ATOSを通した東京の指令室による管理は津田沼まで、幕張以東は各駅および千葉の指令室による管理が行なわれている。(大同信号の技術誌等による。)また、千葉以東でも内房線の木更津までは非自動化区間(各駅による管理)となっている。(JR東日本の会社要覧による。)そのため、実際には幕張駅・千葉駅と蘇我駅が連携する形で、総武線(快速)の運行を支えているというのが実情だ。

 自動化できない最大の原因は千葉駅にあるが、同駅を自動化するには配線や運行形態(車両の運用を含め)をシンプルにする必要があるものと思われる。一朝一夕には実現できないことは容易に想像でき、現在は一種の「つなぎ」状態であるといえる。

 ちなみに、総武線(快速)では2004年10月のダイヤ改正で日中の津田沼折り返しが削減され、千葉まで延長運転されるようになった。利便性は向上したが、実は千葉まで運転された快速電車が津田沼まで回送され、別の電車が津田沼から回送で千葉へ送り込まれるという「曲芸」が行なわれている。運行管理上は、決して合理的とはいえない状態にある。


参考/放送設備更新のスケジュール
(1999/2/5 〜 1999/9/30)

1999/ 2/ 5 錦糸町
1999/ 8/19 新小岩
1999/ 8/25 市川
1999/ 9/20 稲毛
1999/ 9/22 船橋
1999/ 9/28 新日本橋
1999/ 9/30 馬喰町

参考/出発時機表示器設置のスケジュール
(1999/11/17 〜)

1999/11/17 錦糸町
1999/11/24 新小岩
1999/11/25 市川
1999/11/24 船橋
1999/11/24 津田沼
2000/ 1/22 稲毛
2000/ 5/25 馬喰町
2000/ 5/31 東京
2000/ 6/ 8 新日本橋
2000/ 9/ 4 市川・船橋 テープとれる
2000/ 9/ 5 東京・新日本橋・馬喰町・錦糸町 テープとれる
2000/ 9/ 6 津田沼・稲毛 テープとれる
2000/ 9/ 7 新小岩 テープとれる

参考/電光掲示板設置のスケジュール
(1998/12/15 〜)

1998/12/15 錦糸町
2000/ 1/26 船橋
2000/ 1/28 市川
2000/ 2/ 1 新小岩
2000/ 2/ 9 馬喰町(後に一旦撤去)
2000/ 2/10 新日本橋(東京寄り)
2000/ 2/11 稲毛
〜 2000/5 新日本橋(千葉寄り)
〜 2000/5 馬喰町(千葉寄り1番線)
2000/ 9/ 18 新日本橋 梱包解かれる
2000/ 9/ 20 馬喰町(再設置)

参考/電光掲示板・放送使用開始のスケジュール
(1999/3/16 〜)

〜 1999/ 3/16 錦糸町 電光掲示板と放送 使用開始
1999/ 5/20 津田沼 電光掲示板 使用開始
1999/ 6/ 9 津田沼 放送 使用開始
2000/ 5/23 船橋・稲毛 電光掲示板と放送 使用開始
2000/ 5/24 新小岩・市川 電光掲示板と放送 使用開始
 (以上、すべてスタンドアローン)
2000/ 9/25 船橋・稲毛 ネットワーク接続(?)
2000/ 9/30 線区別中央装置 使用開始(推定)
 (出発時機表示器も使用開始か)
2000/10/ 2 新日本橋 電光掲示板と放送 使用開始
2000/10/ 3 馬喰町 電光掲示板と放送 使用開始
2000/10/19 東京 電光掲示板 ATOS連動、放送 使用開始


関連ページ

広がるATOS

導入済み線区
 → 総武線(各駅停車)
 → 横須賀線

ATOSの話題

トピックス
 → 写真で見る稲毛駅電光掲示板設置前後
 → 写真で見る錦糸町駅電光掲示板
 → 総武線地下区間のATOS/ATS-P関連機器
 → 総武線快速停車駅コンコースの電光掲示板

フォーラム
 → 大同信号「総武快速TID装置(SN95)」(2004年2月)
 → どうなる千葉駅/外客誘致法と自動アナウンス(2014年11月)
 → 快速「エアポート成田」愛称なしで運転へ(2018年3月)
 → 東洋メディアリンクス(1991〜1999年)
 → 成田線・成田空港高速鉄道線(1991年3月)
 → 【総武快速】運用に技あり「普通列車グリーン車」
 → 【新宿駅・秋葉原駅・錦糸町駅】「国電」と特急列車が共用する「中央・総武線」




1999/12/27(月)からの延べ閲覧数