2001/3/30(金) 公開

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→ 総武線快速停車駅コンコースの電光掲示板

 総武線の快速停車駅では、主に総武線(快速)のATOS導入にあわせて、コンコース・改札口に電光掲示板が設置されました。各駅でどのような設置方法がとられているのか、写真でご紹介します。

概要

 津田沼を除く総武線の快速停車駅(錦糸町・新小岩・市川・船橋・稲毛)では、総武線(快速)ATOS導入の4ヶ月前、2000年5月末にコンコース・改札口の電光掲示板が使用開始になった。

 これらの駅では、各駅停車と快速のどちらか早いほうに乗れば良いという短距離の利用客が少なくない。そうした利用客にとっては、ホームへの移動の前に発車時刻を見比べて乗る電車を決めることができ、とても便利だ。

 また、錦糸町や船橋、津田沼など乗り換え客の多い駅では、電光掲示板の新設・増設で列車遅延時の情報提供がスムーズになり、利用客の混乱がやや少なくなっているようである。

設置形態:錦糸町

 錦糸町では、北口・南口という二つの改札口でそれぞれ電光掲示板が設置された。

 上の写真は、北口の改札口を入ってすぐの場所である。4基の電光掲示板が横に並べられ、中央には「ご利用ありがとうございます」という看板が挟まっている。

 下の写真は、南口の改札口の外である。南口には自動改札機が10台あるが、大きな柱を挟んで5台ずつ出場用と入場用に振り分けられている。電光掲示板は、入場用の自動改札機の上に設置されている。並び方が不自然な分、自分が乗る方向の番線を探すだけで一苦労する場合もある。



(錦糸町駅、2000/5 撮影)



(錦糸町駅、2000/4 撮影)

 いずれの電光掲示板も階段より改札口側に設置されているため、各駅停車と快速の乗り換えでは電光掲示板を見ることはできない。

設置形態:新小岩

 新小岩では、改札口を入ってすぐの通路に計8基の電光掲示板が設置されている。

 北口・南口のどちらの改札口から入っても、歩きながら電光掲示板を見ることができる。

 また、各駅停車と快速の乗り換えでは、どちらのホームからも階段を降りてすぐのところに電光掲示板が設置されているため、乗り換える電車の時刻を確認することができる。



(新小岩駅、2000/11 撮影)

設置形態:市川

 市川では、改札内の中央に両面タイプの電光掲示板が4基、横一列に並べて設置されている。

 自動改札機を通りながら見ることができるだけでなく、改札の外からも何とか表示が確認できる。

 各駅停車と快速の乗り換えでは、エスカレーターのない千葉寄りの階段を降りた場合は電光掲示板が見やすい位置にある。



(市川駅、2001/2 撮影)

設置形態:船橋

 船橋では天井が低いため、他の駅のような2行タイプではなく1行タイプが設置されている。

 改札口が二つあるが、いずれの改札口から入っても目の前に電光掲示板が並んでいる。乗り換えでは、快速ホームからエスカレーターで降りた場合のみ電光掲示板を見ることができる。

 右の写真は、すべての電光掲示板で一斉にスクロール表示が流れているところである。この状態では、電車の時刻は確認できない。



(船橋駅、2000/11 撮影)

 電光掲示板の設置スペースが狭い場合、ドットの細かいタイプや12ドットタイプ(いずれも一般的な16ドットタイプより小型)の導入が検討されるところである。(千葉・池袋などで導入例がある。)

快速 14:17 逗 子 15両

(船橋駅、2000/5 撮影)

設置形態:津田沼

 津田沼では、他の駅と異なる設置方法がとられている。

 改札口では、快速用は3行タイプ、各駅停車用は2行タイプのものが並べて設置されている。改札内では、ホームに降りる階段の上に、それぞれの番線に対応した電光掲示板が設置されている。



(津田沼駅、2001/2 撮影)

 比較的「充実した」設置形態と言えるが、これは従来の反転式発車標を置き換える形で電光掲示板が設置されたからであろう。

 また、津田沼では各駅停車・快速とも、始発・終着の電車ではホームの番線が変わる。そのため、改札口やコンコースの電光掲示板では、本体に番線の数字が表記されていない。その代わりに、LEDで電車ごとに発車番線が表示されている。

  快速14:37成田空港1/
  快速14:56 千 葉 1/
  快速15:07 千 葉 1

(津田沼駅、2001/2 撮影)

  各駅停車総武線11:17中 野6/
  各駅停車総武線11:24中 野6

(津田沼駅、1999/8 撮影)

設置形態:稲毛

 稲毛では、改札内の中央に両面タイプの電光掲示板が4基、横一列に並べて設置されている。

 構内に柱が多いため、改札の外からは一度にすべての電光掲示板を見ることができない。しかし、改札を入れば視界を遮るものもなく見やすい。各駅停車と快速の乗り換えでは、どの階段から降りても比較的見やすい位置に電光掲示板がある。

 写真奥の改札口から入ると、電光掲示板の方面表記が逆(番線の数字が右側)になっているため、やや違和感がある。



(稲毛駅、2001/2 撮影)

電光掲示板の表示桁数とサイズ

 電光掲示板の表示桁数は、錦糸町・船橋の快速用と津田沼のすべてが全角12文字分、船橋の各駅停車用が全角10文字分になっている。その他の駅では、快速用が全角10文字分、各駅停車用が全角8文字分になっている。

 錦糸町と船橋では、特急の表示にも対応できるように快速用の表示桁数が多めになっているようである。ただし、最近は列車名・号数と行き先・両数の交互表示が行われるようになっており、必ずしも表示桁数が多い必要はなくなってきている。

 船橋と津田沼では、朝夕のラッシュ時に乗り入れる東西線に対応して、各駅停車用の表示領域が多めになっている。しかし、津田沼では始発の表示に全角2文字分の領域が必要になるため、船橋と比べると表示が窮屈である。

 ちなみに、電光掲示板の本体のサイズは、表示桁数が全角10文字分以下か、12文字分以上かによって異なる。そのため、錦糸町と船橋では各駅停車用と快速用で電光掲示板のサイズが異なり、ややアンバランスな印象を受ける。(このことは一見しただけではわかりにくいため、人によっては無意識に落ち着かない場合もありそうだ。)




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