| 2005/7/26(火) 更新 |
京浜東北線では、日中の10時〜15時のみ、田端−田町間で快速運転が行なわれている。この区間では、京浜東北線と山手線が並走しているため、異なる種別を設定して利用客を分散させている。 ATOSによる旅客案内では、この「快速」の案内に工夫が見られる。 |
![]() (東十条駅、2001/1 撮影) |
快速が運転されている時間帯、快速が通過する駅では右のような表示が見られる。自動放送でも、「京浜東北線の快速電車は当駅には停車致しません。山手線の電車をご利用ください」と案内されている。 ただし、ATOS導入当初は「山手線の電車をご利用ください」とは案内されず、「○○でお乗り換えです」と案内されていた。これは「快速の次に各駅停車が来るかも知れない」といった誤解を生じていた。 |
快速運転区間の先、南行きの田町−大船間、北行きの田端−大宮間では、すべての電車の種別を「各駅停車」と案内している。あるいは、種別を案内していない駅もある。
右の写真で案内されている電車は、いずれも田町の手前まで「快速」である。 |
東神奈川−大船間には、横浜線の電車が乗り入れている。休日には、鎌倉への行楽客をターゲットにした横須賀線直通・逗子行きの電車もある。このような電車も、電光掲示板と放送で詳しく案内される。
京浜東北線の電車が10両編成なのに対し、横浜線の電車は8両編成と少し短い。ホームの端では乗車できないため、両数の案内は重要だ。
ATOS導入後は、主に放送で「この/電車は/8両/編成です」と案内することで、注意を喚起している。
北行きの場合は、誤乗対策も必要になる。大船−横浜間の北行きホーム電光掲示板では、行き先だけでなく路線名も表示されている。路線を区別する効果を高めるため、「横浜線」という文字は目立つ橙で表示される。 |
ちなみに、京浜東北線か横浜線のどちらかでダイヤが乱れた場合、横浜線の電車はすべて東神奈川折り返しになり、京浜東北線への乗り入れが中止される。京浜東北線・横浜線それぞれのダイヤを単純化し、ダイヤ回復をスムーズに行なうためと思われる。
田端−田町間は、本来は東海道本線と東北本線。そこに、京浜東北線と山手線の電車が乗り入れているというのが正確だ。そのため、この区間においては線路の使用もかなり融通が利くようになっている。
具体的には、この区間の山手線または京浜東北線の線路を電車が走れなくなった場合、もう一方の線路を走ることができる。これにより、田端−田町間の運転を確保できるだけでなく、田端以北・田町以南の京浜東北線や山手線の西側の運休も免れることができる。
右の写真は、山手線リフレッシュ工事で山手線の電車が京浜東北線の線路を走っている例である。 |
ATOS線区のほとんどの駅では、16ドットタイプの電光掲示板が設置されているが、横浜ではATOS導入前から24ドットタイプの電光掲示板が使われていた。そのため、京浜東北線ホームでも24ドットタイプが採用されている。
表示の内容はATOS標準であるが、他の駅とは違い高精細な明朝体で表示されている。ただし、一般的な16ドットタイプの電光掲示板と比べて、表示の更新に時間がかかるようだ。 |
京浜東北・根岸線では全線でATCが導入されているが、桜木町−大船間では貨物列車が運転されるため、ATCとATSを併設した「ATCバックアップ」区間となっている。このため、この区間では通常の地上信号機が見られる。
ATOS線区では他に、総武線(快速)の錦糸町−両国間が同様の区間だったが、ATOS導入から間もなくATS化されている。山手貨物線ではATOS導入より前に、ATS化されている。
関連ページ
・ 導入済み線区
→ 山手線
・ 導入予定線区
→ 横浜線
・ ニュース
→ 【線路設備モニタリング装置】 京浜東北・根岸線で試験、2014年度末まで
→ 【根岸線・高島線】ATACSの導入時期、確定せず? ホームドア整備にも遅れか
・ トピックス
→ 京浜東北線リフレッシュ工事における旅客案内
→ 新駅「さいたま新都心」の旅客案内
→ ATOS線区の「いま」/東海道線・大船駅(動画)
・ フォーラム
→ 港南台駅と「日野第3トンネル」(1969年10月)
→ 新陽社「大船駅で全国初の3色表示のLED式発車標」(1984年)
→ 磯子駅〜湘南貨物駅(1985年12月)
→ ATSでワンマン運転を実現した「あおなみ線」(2004年10月)
→ JR東日本「デジタルATCの開発と導入」(2007年)
→ 横浜市営地下鉄ブルーラインが快速運転を開始(2016年3月)