→ 高崎線
大宮−神保原間に導入
高崎線では、(上野−)大宮−神保原間を対象にATOSが導入されている。
2004年12月19日に高崎線用の線区別ホストが稼動。その後、2005年1月19日までの1ヶ月間に、各駅で旅客案内装置の使用が開始された。なお、大宮ではATOS連動の旅客案内が先行導入されていた。
高崎線でのATOS導入は、ダイヤ上関係の深い宇都宮線(東北線)の一部・東北貨物線と同時に進められた。
電光掲示板の設置進む
高崎線の各駅では、ホームや改札口に電光掲示板が新設された。
今回、高崎線で設置されているタイプでは高さが抑えられているため、ホーム屋根の低い駅でも問題なく設置できるようである。 |
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(上尾駅、2004/12 撮影) |
高崎線では、1番線と3番線が本線、2番線が待避線という、いわゆる「国鉄型配線」の駅が多い。電光掲示板の設置形態がどうなるか注目されていたが、これらの駅では待避線には表示部分を1行に減らした電光掲示板が設置された。 |
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出発時機表示器は新型
高崎線では、宇都宮線(東北線)や山手貨物線等と同様、新型の出発時機表示器が設置されている。
変更点としては、表示部中央の区切りがなくなったことが目立つ。また、背面のプレートでは型番の末尾が「003A」に変わっている。
当然のことながら、内部的にはどのような変更点があるのか、もしくはないのかは、まだ使用されていないため確認できない。 |
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(上尾駅、2004/12 撮影) |
出発時機表示器の設置は、運転形態や配線などから、(上野−)大宮−籠原間にとどまった。
電光掲示板既設駅も
高崎線では、ある程度の規模を持つ駅で、ATOSと連動可能なタイプの電光掲示板が既に設置されている駅もある。
大宮駅のコンコースでは、それまで使われていた反転式発車標が撤去され、新たに電光掲示板が設置された。ホームではATOS導入が近づいてからの設置となった。 |
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(大宮駅、2000/12 撮影) |
長い列車名を持つ列車に配慮し、表示桁数の多い横長タイプの電光掲示板が設置されている。他線区では、表示桁数の少ない電光掲示板で行き先と列車名を交互に表示するという工夫が始まっているが、高崎線でもATOS導入に際しては何らかの工夫が行なわれるのではないかと思われる。
いずれの電光掲示板も、ATOS導入後は他のATOS線区でお馴染みの表示形式に変わり、運行状況などの情報もリアルタイムで表示される。 |
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(大宮駅、2000/12 撮影)
(熊谷駅、2000/9 撮影)
写真提供(上3点): げんぞ〜さん |
参考/出発時機表示器設置のスケジュール
2003/10/23 宮原
2003/10/24 桶川
2003/10/25 北本
2003/10/30 鴻巣
2003/12/11 北鴻巣
〜2003/12/25 北上尾
2004/ 5/ 5 熊谷
〜2004/ 5/ 6 籠原
2004/ 6/ 3 上尾
2004/ 7/15 大宮
参考/使用開始のスケジュール
2004/12/19 線区別中央装置 使用開始
(出発時機表示器も使用開始)
2004/12/21 大宮・宮原・上尾・北上尾 電光掲示板と放送 使用開始
2005/ 1/ 5 桶川・北本・鴻巣 電光掲示板と放送 使用開始
2005/ 1/12 上野・北鴻巣・吹上・行田 電光掲示板と放送 使用開始
2005/ 1/18 熊谷・籠原・深谷 電光掲示板と放送 使用開始
2005/ 1/19 岡部・本庄・神保原 電光掲示板と放送 使用開始
関連ページ
・ 導入済み線区
→ 東北貨物線
・ 導入予定線区
→ 宇都宮線(東北線)
・ フォーラム
→ 籠原駅でき電線から漏電、信号機器も焼損(2016年3月)
→ 【高崎支社】東京のATOSを使用し貨客を巧みにさばく(2016年11月)
→ 「東京圏輸送管理システム(ATOS)の展開と更新」(2011年)
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