2001/1/23(火) 更新

身近なATOS

広がるATOS

ATOS導入の流れ
 → 電子連動装置の導入
 → 自動放送装置の更新
 → 出発時機表示器の設置
 → 電光掲示板の整備
 → 試験
 → 使用開始

ATOS導入の経過
 → 主な動き
 → 第1期導入線区(駅別)
 → 第2期導入線区(駅別)

導入済み線区
 → 中央線(快速)・中央本線
 → 中央線(各駅停車)
 → 山手線
 → 京浜東北・根岸線
 → 総武線(各駅停車)
 → 総武線(快速)
 → 横須賀線
 → 東海道線
 → 東海道貨物線
 → 常磐線(各駅停車)
 → 常磐線(快速)
 → 東北貨物線
 → 高崎線
 → 埼京・川越線
 → 山手貨物線
 → 宇都宮線(東北線)
 → 南武線
 → 武蔵野線

導入予定線区
 → 青梅線・五日市線
 → 横浜線
 → 京葉線

ATOSの話題

リファレンス

写真データベース

サイト内検索
 





広がるATOS

導入済み線区

→ 山手線

中央線に続き導入

 山手線では、1998年8月までにATOSの導入が完了した。大崎−新宿−東京−大崎の全線が対象で、田端−田町間で並走する京浜東北・根岸線と同時に導入が進められた。

 山手線でのATOS導入にあたっては、中央線のホストを止めることなくATOSを他の線区に拡大するという実験的要素もあった。実際には、山手線のホストと中央線のホストを接続する際に中央線のホストが停止、ダイヤのデータが消失して大混乱が起きたという。(朝日新聞ほか)

環状運転ならではの案内

 山手線の案内では、これまで「内回り」「外回り」という表現が主に使われてきた。しかし、これらの表現では目的地の駅名が自然に連想できず、「東京に行くにはどちらに乗れば良いのか」と戸惑う人が多かった。



(鶯谷駅、2001/1 撮影)

 最近は、「○○/○○方面」という表現が主流になっている。「○○」には、東京・上野・池袋・新宿・渋谷・品川という6つの主要な駅名が入る。「内回り」「外回り」に比べ、より多くの人にとってわかりやすい表現であるといえる。

 ATOSによる旅客案内でも、電光掲示板・自動放送ともに「○○/○○方面」となっている。

新宿・渋谷方面11:13

SHINJUKU & SHIBUYA 11:13

(巣鴨駅、2000/4 撮影)

 電光掲示板や案内板の方面表記では、駅名が3つ程度並んでいる。一部の駅では「田端」や「巣鴨」といった駅名も見られる。しかし、電光掲示板の表示と自動放送では、最寄りの主要駅2つのみが案内されている。

 大崎行きや池袋行きの場合は、他線区と同様の表示になる。

山手線 大 崎 10:41/
山手線 品川・渋谷方面 10:44

(東京駅、2000/8 撮影)

山手線 上野・池袋方面    /
山手線 池 袋     

(御徒町駅、2000/5 撮影)

融通の利く京浜東北線並走区間

 田端−田町間は、本来は東海道本線と東北本線。そこに、山手線と京浜東北線の電車が乗り入れているというのが正確だ。そのため、この区間においては線路の使用もかなり融通が利くようになっている。

 具体的には、この区間の山手線または京浜東北線の線路を電車が走れなくなった場合、もう一方の線路を走ることができる。これにより、田端−田町間の運転を確保できるだけでなく、山手線の西側や田端以北・田町以南の京浜東北線の運休も免れることができる。

 右の写真は、京浜東北線リフレッシュ工事で京浜東北線の電車が山手線の線路を走っている例である。

京浜東北線 蒲 田 13:47/
山手線 上野・東京方面 13:49

(鶯谷駅、2000/10 撮影)

 山手線の電光掲示板に、わざわざ「山手線」と表示されているのは、上のような使い方に備えているからであろう。


関連ページ

広がるATOS

導入済み線区
 → 京浜東北・根岸線
 → 山手貨物線

ATOSの話題

ニュース
 → 【開発計画】 田町電車区整理、田町−品川間に新駅も
 → 【山手線】 NTTドコモの「Air Stamp」を採用、スマートフォン向け乗車位置ごとの情報を提供

トピックス
 → 山手線リフレッシュ工事における旅客案内

フォーラム
 → 【JR東日本】「今後の重点取組み事項」を公表(2015年10月)
 → E235系に「土のう」、乗車率200%相当で試運転(2015年12月)
 → 自動運転(GoA 3)目指し新しい列車制御システムの開発進む(2016年10月)
 → 山手線「85km/h」の速度感
 → 山手線と京浜東北線の並走区間で運転士が考えること(2013年4月)
 → 交通建設「山手線新大久保駅可動式ホーム柵新設に伴う乗降場改良工事」(2014年)
 → 【新宿駅・渋谷駅】「発車メロディー」の導入(1989年3月)
 → ユニペックス「TAD-934 PRC対応自動放送装置」(オープン価格)
 → 品川区「大井町駅周辺地区まちづくり構想」(2011年10月)




1999/12/27(月)からの延べ閲覧数