2001/2/27(火) 公開

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→ 「工事中」を知らせる工夫〜出発時機表示器編

 使用開始前の出発時機表示器を写真で紹介します。

ビニールテープで「×」

 出発時機表示器は、ATOS導入の約半年前に該当線区の駅で設置される。つまり、設置されてから使用開始になるまで、約半年の時間があるということである。その間、出発時機表示器が「まだ使用開始になっていない」ということを示す手段が必要になる。

 ただし、出発時機表示器は電光掲示板とは異なり業務用の機器である。扱いは信号機などと似て、「工事中」であることを知らせる対象はあくまでも乗務員や駅員である。そのため、きれいな貼り紙よりもパッと見てわかるような方法が選ばれているようである。

 電光掲示板の場合は「工事中」と書かれた紙が使われているが、出発時機表示器の場合は表示面に白いビニールテープが×字に貼られている。表示面の黒とテープの白とのコントラストで視認性が抜群である。ただ、砂や埃の多い駅では、テープを剥がした時にテープの跡が目立つという問題もある。電光掲示板の場合は、紙を内部に差し込むことで対処しているが、出発時機表示器の場合はそうもいかない。

 総武線(各駅停車)船橋など一部の駅では、使用開始前の出発時機表示器を黒いビニール袋で包んでいた。この方法は、見栄えはしないが、テープの跡が残ることがないという点では優れていると言える。

 ちなみに、横浜支社管内の駅では幅の狭いビニールテープが使われていた。



(西船橋駅、1999/5 撮影)



(横浜駅、2000/5 撮影)

向きを変えておく

 一部の駅では、使用開始前の出発時機表示器をホーム内側に向けておくという処置も見られた。

 写真は配線工事の途中で、黒のケーブルが直に見えている。また、柱の上部にケーブルがビニールテープで仮止めされている。



(津田沼駅、2000/2 撮影)

地下駅では

 総武線の地下区間では、天井直付けの新しい設置方法が取られた。先に支柱が設置され、後から本体が取り付けられる。下の写真では、接続の終わっていないリード線が見えている。

 地下にある駅では、機器や配線が風雨にさらされる心配がなく、耐候性の高いケーブルを使用する必要がないようだ。そのため、工事中とはいえリード線をそのまま出しておくことも可能なのであろう。

 地上の場合は、リード線の状態で作業を中断する時、束ねたリード線をビニール袋で包むようである。





(馬喰町駅、2000/5 撮影)



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