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2012/11/20(水) − 2014/9/16(火) 掲載
【ネットワーク信号制御システム】 京葉線全線に導入、2016年12月予定新習志野で導入済み、東京、海浜幕張、新港信号場、千葉みなとで工事中。日本電設工業の決算資料で明らかに。京葉線で、全線を対象にネットワーク信号制御システムの導入が進められている。信号設備簡素・統合化の一環と位置付けられ、信号制御の光ネットワーク化により、信号ケーブルの大幅な削減を図る。 日本電設工業が2012年11月20日に公表した決算資料によれば、東京、海浜幕張、新港信号場、千葉みなとで既に工事が開始されており、2016年12月の完成を予定している。 ネットワーク信号制御システムは、2004年、開発に着手、土浦でのモニターラン試験(2005年4月)、市川大野への導入(2007年2月)を経て、2013年7月、新習志野に導入されている。新習志野への導入では、新たに駅中間論理装置が開発された。また、首都圏の過密線区では初めて、東芝のシステムが導入された。 京葉線では、2004年10月、貨物列車の増発(新金線・総武線経由から武蔵野線・京葉線経由への変更)に備え、CTCおよびPRCが更新され、ダイヤ回復支援機能を備えたPRCが導入されている。これは、ATOSには盛り込まれていなかった最新の機能である。今後、ATOSの導入も予定されているが、PRCからATOSへの切り換えは、ネットワーク信号制御システムの導入完了後になるものとみられる。 京葉線では、ほかの線区に先がけて次世代型の運行管理システムが実現することになる。京葉線での実運用を通して得られた知見をもとに、運行管理システムにおけるダイヤ回復支援機能や、ネットワーク信号制御システムが、ほかの線区へも展開されることが期待される。
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