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2012/3/17(土) − 2014/9/16(火) 掲載
【武蔵野線】 吉川美南駅が開業吉川−新三郷間で。吉川市。JR東日本負担で折り返し設備。ATOS導入と同時で手戻りなく。「39周年」スタンプラリーも。2012年3月17日、武蔵野線の吉川−新三郷間に新駅「吉川美南」が開業した。新駅には折り返し設備が設けられ、連動駅(構内にポイントのある駅)となることから、ATOSの導入と同時進行で新駅の工事が進められた。 吉川美南で折り返しが可能となるまで、武蔵野線では、留置線や待避線を使わずに折り返し可能な駅は、電車区に隣接する東所沢に限られていた。現時点では、吉川美南で折り返し運転を行う定期列車は設定されていないが、多客時に吉川美南−西船橋間で増発される列車や、1日数本の列車が、中線である2番線を使用する。 吉川美南は、独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(以下、運輸機構)が施行する武蔵野操車場跡地を活用した土地区画整理事業の一環として建設された新駅である。2008年3月の「広報よしかわ」によると、新駅での折り返し機能にかかる費用はJR側が負担することとされ、概算で約78億円となる新駅設置費用のうち、▼吉川市が約15億円、▼運輸機構が約34億円、それに▼JR東日本が約29億円を負担するとしていた。 吉川市のホームページによれば、最終的にかかった工事費用(折り返し設備を含む駅舎および自由通路)は約63億円で、▼吉川市が約39億円、▼JR東日本が約25億円を負担した。武蔵野線へのATOS導入と同時の工事となったことから、ATOSの線区別ホストや、武蔵野線の他の駅の装置に関する費用は計上されていないと考えられ、JRの負担分には、新駅における中線およびポイント、電子連動装置の設置にかかる費用などが含まれているとみられる。このほかに、ICカード出改札システムの改修および運賃表の書き換えの費用として、約3億7000万円がかかっている。 新駅の駅名は、市民からの公募を元に吉川市が取りまとめた候補案3案の中から、JR東日本が決めたものである。候補案にはほかに、「吉川なまずの里」「むさし吉川」があった。新駅の開業にあわせ、武蔵野線の「39周年」を記念したスタンプラリーが開催され、吉川美南にもスタンプが配置、沿線への訴求が図られた。なお、市川大野は連動駅であるが、スタンプの配置はなかった。
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