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2013/8/19(月) − 2014/9/16(火) 掲載
【東海道線】 始発駅で半自動ドアを使用開始、車内保温のため19日、読売新聞ほか、在京テレビ局が報じた。利用客の負担少ないボタン式、八王子支社管内でも使用広がる。JR東日本は19日、東海道線の東京、品川、小田原、熱海、伊東線の伊東で、半自動ドアの使用を開始した。読売新聞などが報じるとともに、在京テレビ局のニュースでも紹介された。東京、品川では初電から15時発までの始発列車が対象(ほかの駅では終日)で、通年、実施される。上野での先行導入において好評だったため東海道線に拡大したという。 発車の直前には、乗り遅れを防ぐためすべてのドアを開閉する。利用客は車両外側のボタンを押してドアを開け、乗車後には車両内側のボタンを押してドアを閉めることができる。なお、回送列車や走行中など、ボタン上部のランプが点灯していない場合はボタンを押してもドアは開閉しない。 これまで、半自動ドアは耐寒耐雪構造の車両でのみ採用されていたため、その運用も寒冷地に限られてきた。また、従来の半自動ドアは、文字通り、ドアのロックが外れるのみで、ドアそのものは手で開閉する必要があり、利用客に不便を強いていた。ATOSでは、中央本線などでの115系車両の半自動ドアに対応するため、自動案内放送に「手で開けてください」という文言が用意されている。211系、205系以降の車両では、開閉がボタン式となり自動となったにもかかわらず、慣例的に「半自動ドア」と呼ばれ続けている(※)。 E231系以降の新型車両では、東海道線と宇都宮線(東北線)・高崎線の車両仕様が統一され、東海道線用の車両にもボタン式の半自動ドア機能が搭載されている。東北縦貫線の開業(2014年度予定)に備えたE233系車両の増備が進み、2012年4月23日、東海道線の211系車両が運転を終了したこと、および、185系車両による普通列車が廃止されたことにより、横須賀線から転用されているE217系車両を除くすべての普通列車で半自動ドアが使用可能になった。 なお、五日市線では、ボタン式の半自動ドア機能を備えたE233系車両に統一されたことを受け、2008年3月15日より通年、半自動ドアが使用されている。青梅線では、2011年7月23日より、立川−奥多摩間の全線で半自動ドアの使用が開始された。東日本大震災の影響による節電のためと説明され、中央線と直通する列車の立川発着時を除き、全駅で通年使用になっている。停車時に車両側の自動放送装置(車外スピーカー)により「乗り降りの際には、ボタンを押してください」というアナウンスを行なっている。2014年3月15日からは、中央本線の相模湖−松本間および高尾発着の一部列車でも、ボタン式である211系およびE233系車両に限り半自動ドアの通年使用が開始されている。 八高・川越線(八王子−高麗川間)では、夏季および冬季のみ使用されていたが、2006年12月1日より通年使用になっている。相模線(茅ケ崎−橋本間)では、冬季のみに使用されていたが、1991年3月16日の全線電化によりボタン式の半自動ドアを備えた205系車両が導入されたことから、通年使用になっている。 ※ 小海線に関する説明では、「ぶりっとちゃん」をして「ドアは半自動式なの」といわしめている。
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