| 2005/7/15(金) 更新 |
山手線などでは、電車が遅れても次の電車が一定の間隔で来る。そのような線区では、電車が遅れている時には発車時刻の表示が消える。 既に過ぎた発車時刻が表示されるのと比べて、発車時刻の表示が消えていると直感的にダイヤの乱れを知ることができるという特徴がある。 |
ちなみに、電車が何分以上遅れると発車時刻の表示が消えるのかは不明だ。山手線に限ると、5分程度の遅れでは発車時刻の表示が消えないようである。
総武線(快速)・横須賀線など比較的ダイヤが疎らな線区では、遅延時の回復のための余裕時分がダイヤに含まれている。このため、数十分程度の遅れでもダイヤを変更せずに運転が続けられる場合が多い。 このような線区では、普通列車の発車時刻は非表示になるが、特急だけは既に過ぎた発車時刻がそのまま表示され続けることがある。 また、「(←)○番線の電車は約○分遅れて運転中です。到着まで、しばらくお待ち下さい。」という内容のスクロールが表示され、同一の内容が自動案内放送でも流れる。遅れ時分は5分単位で案内されるようだ。これは普通列車についても案内される。 |
複数のホームから同じ方向の電車が発車する始発・折り返し駅では、発車時刻が非表示になると電車の発車順序がわからなくなる。 そのため始発・折り返し駅では、消えた発車時刻の代わりに「先発」「後発」という表示が出る。ホームの電光掲示板が1行タイプでも2行タイプでも同じで、「先発」は赤、「後発」は橙で表示される。 |
なお、「先発」「後発」という表示そのものは遅延時のみに使われるものではなく、東京の中央線ホームでは恒常的に使われている。
支障箇所によっては、通常の折り返し駅が満杯になってしまうことがある。このような時には、普段は使われていない折り返しホームが使われることもある。例えば、中央・総武線(各駅停車)の場合は「幕張」や「国分寺」などが該当する。 厳密には遅延時に限った表示ではないが、遅延時につきものの表示ということはできるだろう。 |
今までは、電車が遅れていても、ホワイトボードに書いて改札口に置いておく程度だった。「どの区間で遅れているのか」などと駅員に尋ねる利用客が多く、大きな駅では駅員が質問攻めになっている光景も良く見られた。
ATOS導入線区では、各駅・各ホームの電光掲示板を通して、情報が利用客に直接提供される。そのため、わざわざ駅員に尋ねなくても、利用客が状況を容易に把握できるようになった。 ただし、情報が流れている最中に電車が来ると、「電車がまいります」の点滅に切り替わってしまって最後まで読めないことが多い。また、途中から読んでも内容が掴めない。 列車がまったく動かない「抑止」の時などには、あえて電車の案内を非表示にして「運転見合わせ中」といった表示のみにするといった方策も有効なのではないだろうか。運転再開についても、一目でわかるような工夫があれば、よりわかりやすくなるだろう。 |