2003/6/15(日) 更新

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禁煙のお願い

 「当駅では/喫煙所を除きまして/終日/禁煙となっております//皆様の/ご協力を/お願いいたします」という。ホームが複数ある駅では、それぞれのホームで微妙にずれて流れ始めることが多い。

 この放送は、一定の時間ごとに流れる。山手線内では5〜7.5分間隔、そのほかでは10分間隔に設定されていることが多い。列車間隔等を考慮して設定されているようだ。

 ちなみに、喫煙所がない地下ホーム(新橋駅横須賀線ホーム等)では「喫煙所を除きまして」の部分がカットされている。

整列乗車のお願い

 「ただいま/混雑緩和と/傷害事故防止のため/整列乗車をお願いしております//○列に/並んで/お待ちください」というが、あまり使われていない。禁煙放送と同様、一定間隔で流れる。

乗り換え案内

 第一世代の乗り換え案内には「で、お乗り換えです」の部分以外は極めて不自然であるという共通した特徴がある。「京浜東北/線の/快速/電車は/当駅には/停車致しません//東京/で、お乗り換えです」「横浜線/の/普通//新横浜/方面/は//東神奈川//で、お乗り換えです」や「中央/線の/水道橋/方面/は/御茶ノ水/で、お乗り換えです」などがそれだ。

 一方、第二世代ではかなり改善され、「京浜東北線の/快速電車は/当駅には/停車致しません//山手線の/電車を/ご利用ください」「この/電車は/高円寺//阿佐ヶ谷/には/停車致しません//2番線の/電車を/ご利用ください」などと言うようになっている。

乗り換え案内(京浜東北線快速通過)の例 (神田駅、oriori -Station館-
乗り換え案内(中央線休日通過)の例 (荻窪駅、oriori -Station館-

 最近では、駅名連呼に続けて他路線・他社線を案内する放送が出てきた。「東海道線/根岸線/湘南モノレール/は、お乗り換えです」という具合で、この種の放送は今のところ大船でしか使われていない。

到着する電車の「備考」

 到着する電車に関してその他の情報がある場合は、ふつうの接近放送や次発放送に追加して案内される。

・折り返し

 折り返す電車の時は、「この/電車は/折り返し/○○時/○○分/発/(種別)/(行き先)/行きと/なります」という。折り返す電車に関してさらに他の情報がある場合は、この後ろに続けて言う。

・編成両数

 一般的な電車より短い編成の場合、「この/電車は/○両/編成です」という。あるいは、編成の長短に関わらず両数を案内し、短い場合のみ「○○/寄りには/止まりません」と続ける場合もある。特急列車では、ほとんどの場合に両数をいう。(特急の場合は、他にも号車番号やグリーン車などの案内もあり、かなり長い。)

・最終電車

 深夜には、行き先ごとに「この/電車は/○○/行きの/最終/です」という案内がある。

・特急退避

 三鷹では、「この/電車は/特別急行/列車の/通過待ち合わせのため/少々/停車致します」または「この/電車は/特別急行/○○/行きの/待ち合わせを致します」という案内がある。

・分割・併合

 特急〔成田エクスプレス〕の分割・併合が行なわれる東京では、先着列車について「この/列車は/当駅で/(後着列車の種別・列車名・号数)/と/連結を致します」と案内されている。

 また、東京で横浜方面行きと新宿方面行きに分割される列車の案内は、次のように行なわれている。次発放送では、「今度の/2番線の/列車は/○時/○分発/特別急行/成田/エクスプレス/○号/池袋/行き/…/○時/●分発/特別急行/成田/エクスプレス/○号/横浜/行き/です」という具合で、接近放送でも同じである。

・時間調整のため停車する場合

 出発時機表示器に何らかの表示が出ている場合、「この/電車は/当駅で/少々/停車致します」という場合がある。ただし、必ずしも案内があるとは限らず、よく出発時機表示器に「延発」の出る山手線の場合は省略されているようである。

・回送

 終点の駅に着いた電車が回送電車になる場合や、回送電車が通過せず停車する場合、「回送/電車が/参ります」という。放送の最後に「この/電車には/ご乗車になれませんので/ご注意ください」という場合もある。

 回送電車の発車時に乗務員や駅員が発車ベルを扱うと、「○番線から/回送/電車が/発車致します/ご注意ください」という放送が流れる。

遅延の案内

 電車が10分以上遅れている場合に流れる。「○番線の/電車は/約/○分(○時間)/遅れで/運転中です//到着まで/しばらく/お待ちください」という具合だ。時間は5分単位でいう。

 この放送が流れるのは、天候や混雑による自然な遅延や、ダイヤの変更が不要な程度の乱れ、あるいは、あまりにダイヤが乱れ、ダイヤ回復を始められない場合などに限られるようだ。また、平常の次発放送と同じタイミングで流れるものと見られ、次発放送が使われていない駅では流れない可能性もある。

遅延の案内(約15分遅れ)の例 (石和温泉駅、oriori -Station館-
検証



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