2001/7/20(金) 更新

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出発時機表示器

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表示は4種類

 出発時機表示器が表示するパターンには、「出発」「延発」「通知」「抑止」の4つがある。(その他の表示は未確認。)ここでは、それぞれの表示がどんな状況で表示されるのか紹介しよう。

ダイヤ回復時の「出発」

 「出発」の表示は、後述する「抑止」後のダイヤ回復時に表示される。発車分秒を表わす4桁の数字と交互に表示され、その時刻に近づくと表示の切り替えがスピードアップする。

一定間隔を保つ「延発」

 「延発」の表示は、後続列車が何らかの理由で遅れていて、先行列車が定刻に発車すると列車の間隔が開き過ぎる場合に、先行列車に対して表示される。これにより、常に一定間隔の運転を確保することが容易になる。

 「延発」という漢字の表示と交互に、発車分秒を表わす4桁の数字が表示される。その時刻に近づくと表示の切り替えがスピードアップする。左の写真は、「延発」と「5715」が交互に表示しているところ。「57分15秒になったら発車してもよろしい」という指示だ。

 山手線では、ラッシュ時の駆け込み乗車で電車が遅れた場合などにも「延発」の表示が出る。各電車の定刻運転より、各駅での一定間隔の発着を優先していると言える。





写真提供:はまコ〜さん
(船橋駅、1999/6/19 17:00頃 撮影)

待機させる「通知」

 「通知」は、信号の現示が「進行」(青色)になっていても発車してはいけないことを知らせる表示だ。ダイヤが乱れている時に表示される。表示が消えるまで、その列車は出発せず駅で待機することになる。次の駅に列車が止まっている場合の駅間停車を防ぐ役割もあるようだ。表示は点滅しているが、この表示が消える直前には、点滅がスピードアップする。



写真提供:嵐 路博さん
(西日暮里駅、2000/10/26 撮影)

ダイヤ混乱時の「抑止」

 「抑止」の表示は、事故や故障で先行の列車が停まっているなど、これ以上運転を続けられない時に表示される。表示が消えるまで、その列車は発車できない。

 「通知」と同様、表示は点滅し、表示が消える直前には点滅がスピードアップする。



駅員用のものは緑色で表示される
(東京駅、2001/3 撮影)

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 → 【日立製作所】都営地下鉄に「運転告知器」、東京メトロでは「運行指示器」(2014年1月)
 → 【東急バス新交通システム】鉄道営業法とファジー(2014年10月)
 → 「通告伝達システム」(2014年9月)

 → 「表定速度」と「ヘラクレス」(2015年)
 → 「時隔曲線」と「アーラン分布」(1980年7月)
 → 「お客さま混雑のため」

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